中国ビジネス調査の専門サイト「サーチナマーケティング」を運営する株式会社サーチナ(端木正和社長、32歳)は、株式会社博報堂の「博報堂フォーサイトチーム」と共同で中国の流通業界及び消費者意識に関する調査を実施いたしました。 中国マーケットが日々急速に成長していくなか、とりわけ流通業の成長は著しく、カルフールが今年3月に北京市の中関村に総面積3万2000平方メートルの総合ショッピングセンターをオープン、日本企業によるCVS(コンビニエンスストア)事業の展開も確実に進展しており、海外大手による中国の小売市場への拡大戦略が加速しています。 さらに北京統計局によれば、同市では、2003年に小売業の中で最も大きく成長したのはCVS業と発表しています。唯一新型肺炎SARSの打撃を受けなかったのもCVS業で、同年1-7月における同市のCVS業の売上高は6億7000万元に達し、前年同期と比べて倍増を記録しました。また、店舗数もやはり倍増の315店舗に増えました。 これらを中国の消費者はどのように認識、使いこなしているのでしょうか? 各社の店舗としてのブランドはどの程度浸透しているのでしょうか? 今回は、上記の問題意識を検証するにあたり、消費者のレベルから流通の変化を測るという手法を採用し、オリジナルの定量アンケート調査を実施致しました。 同調査は、中国に特化したマーケティングリサーチ事業を展開、中国の消費者の生活実態を直撃した『中国消費者の生活実態-サーチナ中国白書-』を刊行するサーチナと、市場・生活者変化の洞察に定評のある博報堂フォーサイトのコラボレーションによる初めての共同調査です。本調査に関する詳しい内容をお求めの場合は、サーチナあるいは博報堂フォーサイトまでお問い合わせ下さい(お問合せ先は本件リリース末尾に記載)。 ◆調査概要 主 体:株式会社サーチナ、株式会社博報堂 ◆調査結果の一部 ・業態別の利用経験を中国全土で見ると、スーパー(84.6%)、百貨店(65.6%)の利用経験が高いが、ハイパーマーケット(58.2%)もこれらに肉薄しており、急速な成長が見てとれる。 ・北京(74.5%)や上海(75.4%)ではハイパーマーケットの利用が非常に高く、上海ではコンビニエンスストアの利用(73.7%)も高い。 ・中国市場は広く、これまでは流通各社も各都市での活動に限定され、市場が分断されていた。しかし、近年いくつかのブランドは地域を越えた認知を獲得している。とりわけ、外資系流通各社に積極的な動きが見られ、彼らのブランド名は全国レベルで浸透しはじめている。 ・中国国内でコンビニエンスストアは、非常に新しい業態であり、全国レベルでの認知はまだ低い。現段階では、上海や広東省など限られた地域でのみ一定の認知を獲得している。また、各社の活動も地域的な制約を受けており、地域を越えて認知度の高い個別コンビニブランドはまだ見られていない。 ◆関連サイト ◆本調査に関するお問い合わせ先 株式会社博報堂「博報堂フォーサイト」 ■本件リリースに関するお問い合わせ |