セイコーエプソン、日英活字OCRソフト「読んde!!ココ Ver.13」を発売
かすれが多い罫線の領域抽出精度を高める
「かすれ領域抽出機能」を搭載した日英活字OCRソフト「読んde!!ココ Ver.13」新登場
~紙文書の電子化処理作業の自動化で、快適なドキュメントワークフローを実現~
セイコーエプソン株式会社(社長:花岡清二)は、高精度OCRエンジン「インテリジェントOCRエンジン」を搭載、FAX原稿やコピー原稿などの認識精度を高めた日英活字OCRソフト「読んde!!ココ Ver.13」をエプソン販売株式会社(社長:真道昌良)を通じ、2007年2月23日(金)より発売いたします。2005年4月に施行された「e-文書法(通称)」や「個人情報保護法(通称)」、さらには、2008年に施行が予定されている「日本版SOX法(通称)」などにより、オフィスの業務で発生した紙文書やデジタル文書の情報管理の重要性が問われてきています。このような中、OCRソフトは紙文書を素早く電子化し、情報の検索性を高めるツールとして、企業において更なる需要拡大が見込まれています。
新商品「読んde!!ココ Ver.13」は、このような流れを受けて、OCRの基本部分となる認識精度の向上を図り、ドキュメントの電子化業務を支援すると同時に、ドキュメントの共有・再活用をベースとしたオフィスの生産性向上を支援するツールです。新機能として、「かすれ領域抽出機能(※1)」を搭載。罫線のかすれなどを低減し、罫線が多い原稿におけるレイアウト解析精度を高めることができます。また、スキャン時のゴミ画像を除去する「ノイズ除去機能」は精度を高め、カラー原稿にも新たに対応。これらの機能により、FAX原稿やコピー原稿などの低品質原稿の認識精度を高めます。新機能の「白紙除去機能」は、読み取った画像のうち白紙ページを自動的に消去しますので、無駄な白紙ページの除去作業を軽減。大量の紙文書を電子化する際に役立ちます。また、高精度の認識エンジンをベースに紙文書の入力・加工・配信などの一連の電子化処理作業をルール化できる「OCRファクトリー」の機能を強化しました。
さらに、ドキュメントソリューションの入口となる「オフィリオ複合機/スキャナ」との親和性を高め、連携を強化することで、効率的なドキュメントフローを実現。文書の電子化から保管、情報資産の共有から活用にいたるまでトータルにサポートを行う“ドキュメントソリューション”の提案を積極的に展開していきます。
今回の新商品発売にあわせて、検索性およびセキュリティに優れた文書管理ツール「Document Storage(ドキュメントストレージ)Ver.1.2(※2)」とのセット商品「読んde!!ココ Ver.13 Document Storage Suite」も同時ラインナップしました。
商 品 名 標準価格(税別) 発売日
読んde!!ココVer.13 1万9,800円 2月23日
読んde!!ココVer.13アップグレード版*1 7,500円 2月23日
読んde!!ココVer.13 DocumentStorage Suite 2万2,800円 2月23日
読んde!!ココVer.13 DocumentStorage Suite アップグレード版*1 1万2,800円 2月23日
読んde!!ココVer.13 ダウンロード版 1万2,800円 2月23日
読んde!!ココVer.13 アップグレード版 for ダウンロード *1 4,800円 2月23日
読んde!!ココVer.13 ライセンス版*2 ライセンステーブル 2月23日
読んde!!ココVer.13 アップグレード ライセンス版*2 ライセンステーブル 2月23日
*1:アップグレード版について
エプソンスキャナに同梱されているスキャナバンドル版「読んde!!ココ パーソナル」および旧バージョンをお持ちのお客様を対象としてお得な専用パッケージをご用意しております。
【アップグレード対象ユーザー】
(1)エプソン製スキャナに付属のバンドル版をお持ちの方(「読んde!!ココ パーソナル」)
(2)旧バージョン(「読んde!!ココ Ver.1~Ver.12」)をお持ちの方
・インストールには上記対象製品が必要です。
・体験版は対象外です。
*2:ライセンステーブルの詳細については、エー・アイ・ソフトホームページ(http://ai2you.com/license/)にてご確認ください。
販売目標は、シリーズトータルで今後1年間で4万本を予定しております。
尚、「読んde!!ココ Ver.13」、「読んde!!ココ Ver.13 Document Storage Suite」とも、Microsoft社の最新OS「Windows Vista(TM)」(※3)に対応します。
(※1):原稿によっては効果に差ができる場合があります。
(※2):Windows Vista(TM)対応版が、「読んde!!ココ Ver.13」と同時リリース。「Document Storage(ドキュメントストレージ)Ver.1.2」 標準価格:1万円(税別)
(※3):Microsoft、Windows、WindowsVistaは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
以上
■日英活字OCRソフト「読んde!!ココ Ver.13」の主な特長
1.情報資産の活用を支援する高精度OCRエンジン「インテリジェントOCRエンジン」搭載
(1)かすれが多い罫線の領域抽出精度を高める「かすれ領域抽出機能」(※)搭載 (新機能)
新領域抽出モジュール(かすれ領域抽出機能)を利用して、認識領域抽出時に画像にぼかし処理を行うことで、罫線のかすれなどを低減し、罫線が多い原稿におけるレイアウト解析精度を高めることができます。
(※):原稿によっては、効果に差が出る場合があります。
(2)低品質原稿のレイアウト解析精度を高める「ノイズ除去」機能 (バージョンアップ)
ノイズ除去機能(カラー原稿にも新たに対応)に対して新アルゴリズムを搭載することで、必要な情報への影響を最小限に抑えています。
2.業務に合わせてドキュメントフローを自動化
(1)不要な白紙ページの確認作業を軽減する「白紙ページ除去機能」 (新機能)
読み取った画像のうち、白紙ページを自動的に消去することができます。例えば、両面原稿の中に片面原稿が混在している文書を読み取る場合に、自動的に白紙ページが除去されるので、無駄な白紙ページの除去作業を軽減することができます。
(2)ドキュメントフローの自動化を実現する「OCRファクトリー」 (バージョンアップ)
「OCRファクトリー」は、紙文書の電子化処理(スキャン~認識~データ保存/転送)を複数パターン登録して処理を自動化できる機能です。顧客ニーズの高かったファイル名の保存パターンを追加して実用性を強化しています。
<ファイル名保存パターン>
「指定した連番名で保存」、「元画像ファイル名で保存」、「認識結果のファイル名で保存」
新規:「連番(続きから)」、「処理日時付加」「ユーザー定義ファイル名(任意作成)」
(3)認識結果の自動振り分け/登録 (新機能)
(「Document Storage(ドキュメントストレージ)Ver.1.2」連携により実現)
「Document Storage(ドキュメントストレージ)」のFileBoxに認識結果を登録する際に、特定領域の認識結果文字列を分類情報として付加することができます。
この分類情報を利用して「Document Storage(ドキュメントストレージ)」が自動分類をおこなうので、振り分けの手間なく、紙文書データを管理することができます。
3.オフィスにおけるドキュメントの共有・活用を強力にサポート
ExcelやWordで情報をスピード活用「アドインOCR」機能搭載 (バージョンアップ)
ExcelやWordなどで紙資料の情報を活用したい時に、各アプリケーションの一機能として簡単操作で、直接「読んde!!ココ」をOCR機能として利用できます。
<アドイン対応ソフト一覧>*下線部は新たに対応したアプリケーションです。
・Microsoft Word 2000/2002/2003/2007
・Microsoft Excel 2000/2002/2003/2007
・Microsoft PowerPoint 2000/2002/2003/2007
・一太郎12/13/2004/2005/2006/2007
・Adobe Acrobat6.0/7.0/8.0
4.オフィリオ複合機/スキャナとの連携を強化
(1)連続処理のスピードアップ (新機能)
OCRに最適な設定にてスキャンを行う専用スキャンユーティリティ「AI Smart Panel」利用時に、オフィリオ複合機/スキャナの「速度優先」モードをサポートすることで、大量の原稿のOCR処理をよりスピーディーに行えるようになりました。また、「読んde!!ココ」のドキュメントワークフローを自動化する「OCRファクトリー」を利用すれば、原稿のスキャニングからOCR処理、そして、シナジーウェア〔ドキュメント〕(※1)への登録までの一連の作業もワンボタン(※2)で行えます。
(※1):ファイル管理・検索ソフト「Document Storage(ドキュメントストレージ)」
Web情報共有ソフト「Document Browser(ドキュメントブラウザ)」
(※2):ネットワークススキャナとして利用している環境において、「監視フォルダ」および「EPSON Scan(スキャナドライバ)」を利用することで、スキャナからの"ワンボタン"取り込みを行えます。
(2)オフィリオ シナジーウェア〔ドキュメント〕とワンボタン連携 (バージョンアップ)
ファイル管理ソフト「Document Storage」とWeb情報共有ソフト「Document Browser」にダイレクトに、転送・登録することができます。今回、指定領域枠の情報をファイル名として自動付与し、登録できるようになりました(OCRファクトリー利用時)。