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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2007'07.06.Fri

ロシュ、「Actemra」の投与による関節リウマチの症状改善効果を報告

2007年1月24日 バーゼル発
Actemraの初めての多国籍第III相臨床試験において
関節リウマチの顕著な症状改善の達成が報告される

試験では、メトトレキサートに効果不十分な関節リウマチ患者において、主要評価項目を達成


 ロシュは本日、メトトレキサート(MTX)で効果不十分な中等症から重症の関節リウマチ(RA)患者を対象とした、日本国外で実施された初めての大規模なActemra(tocilizumab)の多国籍第III相臨床試験(OPTION)において、主要評価規準を達成したことを発表しました。本試験の結果、投与開始24週目のActemra投与群では、対照群(MTX単独療法)に比べて症状改善(ACRスコア)に有意な効果が認められました。さらに、予備分析では、Actemra群では対照群に比し、臨床上重要な安全性の懸念は示されませんでした。


 ロシュ医薬品事業CEOのウィリアム・バーンズは、「我々は、この試験がRA治療において、Actemraの有効性と安全性プロファイルが良好であったことが示されたことを嬉しく思います。また、ActemraのIL-6受容体を阻害するというユニークな作用により、RAに悩む患者さんに対し新たな治療の選択肢を提供するものです」と語っています。
 本試験のデータは、近く行われる国際的な学術集会に提出されます。また、RAを対象とするActemraの試験は、本試験のほか4つ実施されており、そのうち3試験については、2007年中に結果が報告される予定です。


■OPTION試験について
 OPTION(TOcilizumab Pivotal Trial in Methotrexate Inadequate respONders)試験は623名の中等症から重症の関節リウマチ患者(RA)を対象とした、1週間隔のメトトレキサート(MTX)を併用し、4週間隔のActemra(4mg/kgもしくは8mg/kg)群および、プラセボ群の3群からなる多国籍の無作為化二重盲検試験(17カ国、73施設)です。6カ月の治療の結果、Actemra投与群においては著しい症状改善がみられました。さらに、予備分析では、Actemra群では対照群に比し、臨床上重要な安全性の懸念は示されませんでした。本試験は、Actemraの薬物動態と、IL-6受容体を阻害することによるリウマチ患者の免疫反応への影響のメカニズムについても検証しています。

■Actemraについて
 Actemraは、ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体であり、その独特の作用機序により、まだ完全な治療法が確立されていないRAという疾患に対して新たな治療の選択肢を提供するものです。ロシュと中外製薬は日本国外で共同開発を進めており、欧米を含む世界41カ国で4,000名以上のRA患者を対象に第III相臨床試験を実施しています。日本では2005年6月に世界初のキャッスルマン病治療薬として発売しました。また、2006年4月に、関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の追加適応症の申請を行いました。

■関節リウマチについて
 RAは進行・全身性の自己免疫疾患であり、関節内の細胞膜の慢性的な炎症、疲労、および、骨粗鬆症や貧血、肺・皮膚・肝臓への諸影響をも引き起こす場合があることを特徴とします。炎症によって関節の形成や機能が損なわれ、痛み、こわばりや腫れが起こり、やがては骨・関節破壊により関節の機能が失われ、多くの場合進行性の障害につながっていきます。さらに、慢性的な炎症が続くことにより主要な臓器機能へ影響が生じ、余命の短縮に繋がる場合もあります。RA発症後10年で、仕事や日常生活を支障なく継続できる患者の割合は50%以下とされており、世界中で約2,100万人の患者がいるといわれています。

■関節リウマチにおけるロシュについて
 ロシュにとって今後数年間、最も有力な成長領域の一つに位置付けられているのが新たに発展している自己免疫疾患領域であり、RAはその最初の適応であります。MabThera(rituximab)の上市に続き、いくつものプロジェクトが開発段階にあり、更にこの領域を強化することを可能としています。MabTheraはRAの主要病原因子であるB細胞を標的とした最初で唯一の治療法です。
 また、Actemraも、RAにおける重要な炎症因子であるIL-6の活動を阻害する作用を持つ最初のヒト化抗IL-6受容体モノクロナール抗体です。Actemraは中外製薬が共同研究により創製したものであり、ロシュは中外製薬と共に国際開発を進めています。その他、臨床第I、第II、第III相段階のものを含む複数のプロジェクトにより充実したパイプラインが形成されており、中でも完全ヒト化抗CD-20抗体(ocrelizumab)は、臨床第III相試験への移行を間近に控えています。


■ロシュについて
 ロシュは、本社をスイスのバーゼルに置く、医薬品と診断薬領域で活躍する世界トップクラスの研究開発型ヘルスケア企業グループです。疾病の早期発見、予防、診断、治療のための革新的製品およびサービスのサプライヤーとして、ロシュ・グループは人びとの健康とQOLの改善に多方面で貢献しています。ロシュは診断薬事業では世界第1位、がんおよび移植領域の医薬品のトップサプライヤー、ウイルス感染症領域でもマーケットリーダーとなっています。世界150カ国に約7万人の社員を擁し、多数のパートナー企業と戦略的アライアンスや研究開発契約を締結しており、またジェネンテックと中外製薬両社の株式の過半数を取得しています。

 ロシュ・グループに関するさらに詳しい情報は、http://www.roche.com/をご覧下さい。


 本プレスリリースに使用された商標等はすべて法律で保護されています。

追加情報
 ロシュと自己免疫疾患:http://www.roche.com/med_events_mb1106


 当参考資料は、F.ホフマン・ラ・ロシュが2007年1月24日(スイス現地時間)に発表した英文プレスリリースを、戦略的アライアンスを締結している中外製薬が翻訳版として、報道関係者の皆様に提供させていただくものです。従いまして、日本国内と状況が異なる場合があること、また、正式言語が英語であるため、表現や内容につきましては英文プレスリリースが優先されますことをご留意下さい。
英文プレスリリースは、http://www.roche.com/home/media/med-cor.htmをご参照下さい。

●Actemraについて
・マウスで作製された抗ヒトインターロイキン-6(IL-6)受容体モノクローナル抗体をもとに、遺伝子組換え技術により産生されたヒト化モノクローナル抗体であり、大阪大学と中外製薬により共同開発されました。IL-6とその受容体の結合を競合的に阻害することによって、IL-6の生物学的作用を抑制し薬効を示します。
・国内では2005年4月に世界初のキャッスルマン病治療薬として承認を取得し、同年6月に発売しました。
・関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の追加適応症の申請を2006年4月に行いました。
・海外では、中外製薬とロシュでの共同開発を含め、世界41カ国で関節リウマチに関する第III相臨床試験を実施しており、ロシュは欧米において2007年の承認申請を予定しています。

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