日本HP、中小規模のシステム導入に適した低価格エントリーモデルの「Integrityサーバ」を発売
中小規模のシステムに高信頼性、安定性を提供する、低価格エントリーモデルのItanium(R)2搭載サーバを発売
- 圧倒的実績を誇るHP Integrityサーバシリーズに、コストパフォーマンスに優れた新製品登場 -
日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都千代田区、社長:小田 晋吾)は、インテル(R) Itanium(R) 2プロセッサを搭載し、高信頼性、高安定性を実現するHP Integrityサーバシリーズの新製品を本日から販売開始します。新製品は、中小規模のシステム導入に適したエントリーモデル「HP Integrity rx2660(エイチピー インテグリティ アールエックス2660、以下rx2660)」です。
rx2660は、中小規模のシステムにおいても数多く導入されているRISCベースのUNIXサーバを、最新の技術を使い、高性能、高可用性を実現するItaniumベースのUNIXサーバに移行するのに最適な低価格エントリーモデルです。日本HPはこれにより、HP Integrityサーバの販売を強化し、UNIXサーバ市場におけるより強固なポジションを目指します。
HPは15四半期連続UNIX市場のシェアNo.1(*1)を獲得しています。この主力シリーズとなっているItanium2プロセッサを搭載したHP Integrityサーバは、UNIXサーバにおける長年の実績で培ったミッションクリティカルに耐えうる信頼性をベースに、マルチOSや仮想化環境の提供などの特長を評価され、順調に売上を伸ばしています。直近のデータでは日本HPのUNIXサーバの新規出荷のおよそ75%がItanium 2プロセッサ搭載のHP Integrityサーバです。また、対応アプリケーションの数も10,000を突破し、利用可能な環境もますます広がっています。
*1 出典:IDC World Wide Quarterly Server Tracker, Q3 UNIX OS /RISC&EPIC(IA-64) Server, Revenue Share
ITへのビジネス依存度が高まるにつれ、中小規模システムにおいても、データベースを利用したシステム構築が行われるなど、高度な信頼性、安定性がますます要求されるようになります。
UNIX搭載のサーバは、そのOS自体がもつ信頼性、安定性はもちろんのこと、製品が長期に提供されるほか、頻繁なセキュリティパッチの適用によるOS自体のアップデートが少なくて済み、信頼性、安定性の要求されるシステムには、最適のサーバです。今回発表のrx2660は、Itanium2 プロセッサの持つ処理性能とUNIXの持つ信頼性、安定性を、これらの要件が今後ますます求められる中小規模のシステムでも容易に導入することを可能にするサーバです。rx2660の特長は、以下の通りです。
■rx2660の特長
<余裕の処理能力と優れた管理機能>
rx2660は最新のデュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ(1.60GHz/18MB、1.40GHz/12MB)と、低価格での導入を可能にするシングルコアプロセッサ(1.60GHz/6MB)の選択が可能であり、自社開発のチップセット HP zx2チップセットとの組み合わせにより最高のパフォーマンスを実現します。
HP zx2チップセットは、従来のHP zx1チップセットと比較して、プロセッサバス帯域幅の33%向上、メモリ帯域幅の66%向上、さらにはデータ転送速度が高速なDDR2メモリをサポートしており、転送速度の高速化を実現し、より大幅な処理性能向上を可能にします。
そのほかにも、rx2660は、iLO2アドバンスパック対応(有償)による遠隔からの管理機能の充実やサーバの稼動状態を一目で確認できるフロントパネル(System Insight Display)の採用により故障箇所の特定を迅速に行えるなど、ユーザが直感的に使用できる機能を実装しています。
<自社開発チップセット「HP zx2」によるサービス停止の極小化>
rx2660は、高いレベルのメモリ保護を実現する自社開発チップセットHP zx2などのハードウェア的な高信頼性と、長年にわたり高信頼のシステムを実現してきたHP-UXとの組み合わせにより、高次元の安定性を提供します。
HPが開発したエントリレベルサーバ用チップセット HP zx2は、上位機種に実装されている「システム単体の信頼性」を向上させる機能を継承し、市場の要求であるエントリサーバにおける信頼性・安定性の向上を果たしています。
1ビットエラーを検出し、エラー発生箇所の値を正常値に修正するハードウェアメモリスクラビング、2つのDRAMチップに障害が発生してもシステムが停止しないメモリのダブルチップスペアリング機能、メモリ障害によるシステムへ影響を回避するアドレスラインとコントロールラインのパリティチェックなど、上位機種の機能を、エントリレベルサーバに積極的に採用することで、ダウンタイムの極小化を実現し、システム単体の信頼性を大幅に強化しています。
<オラクルデータベースシステムでも大幅な低価格化を実現>
多くのUNIXサーバがデータベース用途で使用されるなかで、rx2660はデュアルコア インテル Itanium 2プロセッサの搭載することにより、他社のRISCプロセッサを搭載しているサーバと比較して、オラクル製品のライセンス体系が異なっています。これにより、他社RISCサーバと比較してライセンス数を少なく抑えることで、お客様のシステムトータルのコスト低減を実現しています。オラクル製品のライセンスは、インストールもしくは稼動するすべてのプロセッサを対象にしますが、1チップ上に複数コアを持つマルチコア・プロセッサでは、総コア数に固有の係数をかけて計算します。デュアルコア インテル Itanium 2は、この適用係数が0.5となっているため、シングルコアの半分、他社製デュアルコアのRISCプロセッサの半分から2/3のライセンス数でコアあたりの利用が可能になります。
<rx2660製品概要>
プロセッサ:インテル Itanium 2プロセッサ 9010 1.60GHz/6MB(シングルコアプロセッサ)
デュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ 9015 1.40GHz/12MB
デュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ 9040 1.60GHz/18MB
※次期プロセッサへのアップグレードが可能
メモリ :最小1GB/最大32GB(DDR2メモリ)
HDD :最大1.16TB(2.5インチ SASドライブを最大8基内蔵可能)
標準保証 :3年間のオンサイトによる翌日対応
<価格:お求め易い低価格を実現したバンドル価格の設定>
(※ 関連資料を参照してください。)
<rx2660発売記念キャンペーン>
(※ 関連資料を参照してください。)
■HP Integrityに関する製品情報は以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/integrity/
*文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
◆お客様からのお問い合わせ先
カスタマー・インフォメーションセンター TEL:03-6416-6660