神戸製鋼、チタンの上工程から下工程にわたる一貫生産能力の拡充を実施
チタン生産能力の増強について
~上工程から下工程にわたる一貫生産能力の拡充を実施~
当社はこのほど、弊社高砂製作所(兵庫県)にて「チタン新溶解工場の建設」及び「型打鍛造設備の改造」を、加古川製鉄所(兵庫県)にて「チタン薄板連続焼鈍酸洗ラインの増強」を、加えてグループ企業である神鋼特殊鋼管株式会社(山口県)にて「チタン溶接管ラインの増強」を、総額約50億円にて実施することを決定致しました。(チタン薄板連続焼鈍酸洗ライン増強については先月末に稼動済)
当社は、我が国におけるチタン製造・商業化のパイオニアとして1949年に国内で初めてチタン製造に関する研究に着手して以来、溶解から最終製品(展伸材)迄を手がける国内唯一の総合一貫メーカーとしてあらゆる産業の発展にチタン展伸材の供給を通じて寄与して参りました。チタン業界はここ数年活況を呈しており、2006年度も高いレベルでの展伸材の生産・出荷が見込まれます。これは、国内メーカーのみならず世界全体にも当てはまる傾向であり、航空機需要やエネルギー関連需要の拡大に伴い堅調に推移しています。
このたびの設備投資は、次世代航空機向け航空エンジン用の合金チタン鍛造品の製造、及び中国・中東向けインフラ需要用途などの純チタン需要の拡大に対応すべくチタン製品(展伸材)の一貫生産能力の増強を目的としています。この機会に、チタン生産に係わる全ての拠点(高砂製作所・加古川製鉄所・神鋼特殊鋼管)の主要設備の増強・改造を実施し、2006-2008年度グループ中期経営計画の中で掲げている「オンリーワン製品の拡販、更なる高付加価値化」を目指して参ります。
【上工程】
※ 関連資料参照
【下工程】
※ 関連資料参照
以上