三菱重工、大型フォークリフト「praid(プライド)FD80N-FD160AN」7機種を発売
業界に先駆けて第三次排ガス規制をクリア
荷役性能8~16トンの大型フォークリフト7機種を投入
三菱重工業は、業界に先駆けて特定特殊自動車排ガス規制法(第三次排ガス規制)に適合した荷役性能8~16トンの大型フォークリフト「praid(プライド)FD80N-FD160AN」(7機種)を2月1日から発売する。低速域からの高圧噴射を可能としたコモンレール式※1の燃料噴射システムを採用し、窒素酸化物(NOx)と黒煙(PM:粒子状物質)をともに大幅削減した環境配慮型のマシンで、このクラスで第三次規制をクリアしたのは初めて。
快適な運転環境、優れた操作性、簡便なメンテナンス性を実現したのも大きな特徴。オペレータールームには、振動吸収体(ビスカスマウント)を介して車体上に浮かせた「完全独立型フローティングキャビン」を採用、エンジンルームからの振動・騒音を遮断して快適な操作環境を実現。また、荷役操作系には、小型車で好評を得ている電磁比例式コントロールバルブ※2を標準装備して、指先だけの荷役操作を可能とした。さらに、ワンタッチでカバーを開いて日常点検が簡単にできるよう各機器を配置するなど、メンテナンス性も大幅に向上させている。
大型フォークリフト「praid(プライド)FD80N-FD160AN」シリーズの主な特徴は、以下の通り。
1.第三次排ガス規制をクリア
(1)低速域からの高圧噴射を可能とした独自の電子制御エンジンを搭載し、世界で最も厳しいといわれる第三次排ガス規制にいち早く適合。
2.徹底した低騒音・低振動と快適操作環境の実現
(1)エンジンルームから完全に独立したフローティングキャビンを採用して、快適な操作環境を実現。
(2)エンジンルームへの吸音材の採用や、冷却ファンおよびベベルギヤのノイズ低減などにより、徹底した低騒音を実現。 (3)前後進3速の新型トランスミッションを採用してスムーズな加速性能を発揮。
3.メンテナンス性能の向上
(1)軽整備時にはワンタッチでカバーを開けて点検が可能。重整備時にも、各部カバーとチルタブルキャビンを開けることで、簡単にエンジン/ミッション/油圧機器へアクセスできる。
(2)小型GRENDiAシリーズと同様、オイル交換・給脂インターバル500時間を実現。
ここ数年、低迷していた国内景気も順調に回復、それに伴い、鉄鋼や重金属など素材産業が急伸する一方、古紙リサイクルなども盛んとなって、大型フォークリフトの需要は増大傾向にある。当社は、この拡大する市場に照準を合わせ、ユーザーニーズの多様化などを踏まえながら、多彩なオプションやアタッチメントを用意、顧客の使用条件に合わせた、きめ細かな営業を積極的に展開していく。価格は957万7,000円~2,279万円(消費税除く)。
※1 コモンレール式=“共通の部屋(配管)”という意味。各気筒の燃料噴射弁に共通した配管であることから、気筒毎に独立している通常のディーゼルエンジンの配管より、均一に高圧化した燃料を噴射できる。電子制御により燃料の噴射のタイミングや圧力、量の最適化を図ることで、NOxとPMの同時削減を可能とした。
※2 電磁比例式コントロールバルブ=入力される電気信号に比例して動作する油圧バルブ。油圧荷役レバーの操作状態 をセンサーで検知し、この操作信号を電磁比例式コントロールバルブに送ることでマスト動作を制御するため、操作力を軽減することができる。
【praidの主な仕様】
※添付資料を参照
以 上