アビックス、放送と通信の連携による災害情報の集約・配信実証実験を2月に実施
災害情報集約・配信実証実験
~災害情報の集約と多メディア配信による減災の有効性を検証~
2月8日(木)12:00~ 於:神奈川県藤沢市
藤沢市、独立行政法人防災科学技術研究所、藤沢エフエム放送株式会社(レディオ湘南)、特定非営利活動法人藤沢災害救援ボランティアネットワーク、特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会(REIC)、株式会社ミュージックバード(TOKYO FMグループ)、株式会社ニュークリアス、株式会社ジャパンビバレッジ、アビックス株式会社、シャープ株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社の11社・団体は共同で、2月8日、放送と通信の連携による総合的な災害情報の集約・配信実証実験を藤沢市で行います。
防災・防犯などの生活情報は、行政による公助に加えて、住民等が自助・共助においても活用できるという視点が肝要で、そのためには、気象庁、市役所など各機関から発信される緊急地震速報や気象情報、ライフライン情報をはじめ、警察・消防における防犯情報・防災情報、被災住民や災害救援ボランティア等からの現地情報(被災状況、復旧状況等)など、住民が求めるあらゆる災害情報を、音声や文字、映像など多種多様な媒体を活用して発信することが求められます。
今回の実験は、災害時における物理的・人的制限を想定し、各機関・企業等や現地からの災害情報を集約し、衛星放送局によるデータ放送とコミュニティ放送の音声放送、さらには携帯電話など通信を同時に活用、多メディアで配信することによって被害の低減を図ることを目的とするもので、地域における防災力の向上を視点に、このスキームの有効性を検証します。
情報の集約においては、各機関・企業等から得られる公的な情報、被災住民や災害救援ボランティアから得られる現地の情報を、災害情報センター(仮称)において災害情報コーディネータが集約し、地域内外への配信処理を行います。
住民への伝達においては、地域エフエム放送である藤沢エフエム放送による音声放送と同時にCS衛星放送局のミュージックバードから、衛星を通じて、実証実験用に家庭に設置するミュージックバードのデータ受信端末や避難経路および避難場所に設置するLED表示板付き自動販売機、携帯電話などに配信、住民の様々な受信場所を想定した情報の周知を試みます。
今回の実験では、東海地震を想定した模擬データを使用し、平常時から発災時、避難行動時、避難場所集合時、避難生活時、復旧時に至るまでのそれぞれの場面で、被災状況・ライフライン情報・安否情報・復旧情報等を集約・配信し、その結果から、多メディア連携による情報伝達時間と接触機会、集約・配信方法、情報の内容、精度等について、有効性を評価します。
2月8日当日の実験では、以下のようにして実験参加住民は各種情報を得ることになります。
(1)各家庭内→コミュニティ放送、ミュージックバード放送、携帯メールにて緊急地震速報をはじめとする情報を得る。
(2)避難中→移動途上にコミュニティ放送、LED表示板付き自動販売機、携帯メールで情報を得る
(3)避難所で→コミュニティ放送とLED表示板付き自動販売機と携帯メールで情報を得る。
●当日のスケジュール、実験実施場所等
・2月8日(木)12:00~16:00
・藤沢市市役所内総合防災センター、レディオ湘南、善行市民センター、善行・六会地区内。
・なお、12時から12時45分においては、総合防災センター3階に設置する、「災害情報センター」(仮称)にて、個別に質問などにお答えする時間となっております。
●参加する社、団体の役割
※ 関連資料参照