三菱レイヨン、タイMMA社でMMAモノマーのプラントを増設
タイMMA社MMAモノマー、アクリル樹脂板プラントの新・増設について
三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:鎌原正直)とSCGケミカルズ(サイアムセメントグループの石油化学部門、本社:タイ、President:Cholanat Yanaranop)は、両社の合弁会社であるタイMMA社(本社:タイ、社長:池上隆司)において、MMA(メタクリル酸メチル)モノマープラントの増設(第2系列目)、及びアクリル樹脂板プラントの新設を決定しました。総投資額は、250~300億円の見込みで、その他詳細は以下の通りです。
記
[新・増設プラント概要]
1.MMAモノマー(増設)
生産能力: 9万トン/年(既存の第1系列と合わせ、18万トン/年)
生産開始時期: 2010年2Q
製造法: C4法
2.アクリル樹脂板(新設)
生産能力: 2万トン/年
生産開始時期: 2009年4Q
製造法: 連続キャスト製板法
[タイMMA社]
代表者: 池上隆司
本社所在地: 1 Siam Cement Road, Bangsue Bangkok 10800, Thailand
事業内容: MMA・BMA(メタクリル酸ブチル)モノマーの製造・販売
(生産能力:MMA9万トン、BMA1万トン)
資本金: 13億タイバーツ
資本構成: 三菱レイヨン45%、SCGケミカルズ45%、その他10%
【背景】
三菱レイヨングループは、タイ、中国、日本でMMAモノマーからポリマー(成形材料、板、塗料用樹脂など)までを一貫して展開しているアジア地区最大のMMAメーカーです。
こうしたアップストリーム(モノマー)からダウンストリーム(ポリマー)に至る総合的且つ相互補完的な事業体を構築していることが、当社MMA系事業の強みになっています。
近年、アジア地区では、MMAモノマー・ポリマーとも、旺盛なIT、自動車などの需要に支えられ、需給が逼迫した状況が続いています。当社グループは、こうした状況に対応すべく、昨年12月に中国恵州市でMMAモノマー新プラントを稼働させましたが、MMAモノマーの需要が今後も引き続き拡大することが見込まれるため、アジア地区での事業規模拡大を併せて検討してきました。
今回のタイMMAでのMMAモノマー、アクリル樹脂板のプラント新・増設により、MMA系事業におけるアジアでの基盤を一層強固なものとすることができると考えています。
以上