リニアテクノロジー、ハイサイド電流センス・アンプ「LTC6104」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC6104」を販売開始
前例のない柔軟性を実現する高精度、双方向70V電流センス・アンプ
2007年2月7日-リニアテクノロジーは、2個の完全なアンプで構成され併合した1つのバイポーラ出力を持つ独自のハイサイド電流センス・アンプ「LTC6104」の販売を開始しました。LTC6104は量産中で、1,000個時の参考単価は174円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
デュアル・アンプ・トポロジーは双方向動作に最適で、電流センス方向ごとに利得を設定できるので、極めて高い柔軟性を実現します。
各アンプは独立しているので、1本の電流センス抵抗、または、個別のセンス抵抗をモニタできます。LTC6104の標準的なアプリケーションには、バッテリ充電回路、Hブリッジ・ドライバ回路、サーボ制御などがあります。
LTC6104は、入力バイアス電流170nA(最大)、入力オフセット電圧±450μV(最大)という極めて優れた性能を実現しています。この高精度により、小さい電流を分解し、広いダイナミックレンジで動作することが可能です。LTC6104は最大70Vの電圧に耐えることができますが、これは、電源不良や破滅的な負荷変動によって電圧フライバック状態が生じる可能性のある場合に非常に役立つ機能です。LTC6104は応答時間が1μs未満なので、フォールト状態での自動パワー・シャットダウンに最適です。利得は3本の外付け抵抗で設定されます。利得抵抗が精度の主な決定要因なので、高精度抵抗を使用することによって1%より良好な精度を達成できます。
リニアテクノロジーのデザイン・マネージャMike Kultgenは、「LTC6104は高性能電流センス・アンプの分野において、引き続きリニアテクノロジーのリーダーシップを発揮します。その応用分野は、簡単なものであれ、独自のものであれ、幅広いアプリケーションに対応できます」とLTC6104について述べています。
LTC6104の特長
・双方向ハイサイド電流センスに最適
・4V~60V、最大70Vで動作
・方向ごとに外付け抵抗で利得を設定可能
・1μsの応答時間
・低いオフセット電圧:±450μV(最大)
・低い入力バイアス電流:170nA(最大)
・PSRR:110dB(最小)
・標準消費電流:520μA
・動作温度範囲:-40℃~125℃
・MSOP8パッケージ
以上
◆お問合せ先
リニアテクノロジー(株) TEL 03-5226-7291(代表)
www.linear-tech.co.jp