クラレリビング、環境対応型の帯電防止ワイピングクロス「クラザウバー」を発売
環境対応型の高耐久性帯電防止ワイピングクロス<クラザウバー>を開発・発売
クラレの帯電防止繊維<クラカーボ>を使用
リビング関連製品の製造・卸業のクラレリビング(株)(本社:大阪市、社長:北川潔)は、このほど染色加工大手の小松精練(株)との共同開発により、高耐久性で長期間リユースが可能な環境対応型の帯電防止ワイピングクロスを開発(特許出願中)し、<クラザウバー>のブランドで2月20日から発売します。
この<クラザウバー>には、クラレのオリジナル原糸であるカーボン含有導電繊維糸<クラカーボ>が使用されており、その静電気帯電防止性能と小松精練の帯電防止加工のコラボレーションによって、さらに帯電防止性能が高度になり、かつ長期間の性能保持が可能になりました。
近年、プラスチック成型品・家電製品・家具などの微細なチリやホコリを除去するために、単糸*1Dtex(デシテックス)以下の極細糸を用いたワイピングクロスが広く使用されています。しかし、拭き取り時には静電気が発生するため、せっかくチリ・ホコリを拭き取っても、発生した静電気によりチリ・ホコリが再付着する結果となっていました。特に塗装製品では、残留するチリ・ホコリによる仕上げ塗装の不良を防ぎ均一な塗装の仕上がり表面を得るため、塗装前の成型加工品の完璧な拭き取り仕上げが不可避となります。
*1Dtexの糸とは、1万mで1gの重さの糸をいう。
<クラザウバー>は、拭き取り時の静電気発生を抑制することにより帯電によるチリ・ホコリの再付着を防止し、さらには繰り返しの洗濯後も帯電防止性能を維持することができます。原理的には、摩擦帯電圧を低く抑えることと、半減期(摩擦帯電圧が半減するまでの時間)を1秒以下とすることで、この再付着の問題を解決しました。拭き取り時に発生する摩擦帯電圧をまず低く抑え、さらには発生した静電気も1秒以内に中和除去することができるため、拭き取り対象物の帯電を防止することができるわけです。また、高耐久性のおかげで長期間のリユースが可能となり、環境対応型のワイピングクロスとしても採用できます。
<クラザウバー>の使用例としては、(1)プラスチック成型品の塗装前仕上げ拭き取り、(2)ガソリンスタンドでの汚れの拭き取り、(3)車の内外装のホコリ・汚れの拭き取り、(4)家電製品のホコリ・汚れの拭き取り、(5)高級家具や展示品のお手入れ、などが挙げられます。
*製品詳細は添付資料をご参照ください。