フュートレック、ATRと共同開発の分散音声認識ソフトウエア製品を販売開始
分散型音声認識機能の販売開始
株式会社フュートレック(本社:大阪市淀川区代表取締役社長:藤木英幸以下フュートレック)および、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(代表取締役社長:畚野信義以下ATR)の2社は、携帯電話に搭載される音声信号処理(以下フロントエンドエンジン)と、サーバに搭載される音声認識エンジン処理(以下バックエンドエンジン)で構成される分散音声認識ソフトウエア製品の販売を開始しました。
共同開発した、携帯電話に搭載するフロントエンドエンジンソフトを2007年末までに販売される携帯電話に搭載し、バックエンドエンジンソフトを用いた音声翻訳および検索サービスを同時期に開始する準備にはいりました。
将来、携帯電話から「音声翻訳」・「音声による検索」等をはじめとした様々なサービスを実現することが可能となります。また、音声による入力方法と従来のキーによる入力方法との選択が可能になり、将来的には、携帯電話の操作が苦手な方や目の不自由な方等にも利用可能な、様々なサービスの実現が期待されます。
1.音声翻訳技術とは:
音声翻訳とは、ATRが保有する「大規模コーパスベース音声対話翻訳技術の研究開発」の技術を利用し、音声の認識と翻訳とを一括して行なうものです。携帯電話に向かって音声で入力すると、センターの音声翻訳サーバが相手言語に翻訳した結果を、携帯電話に文字や音声で返すものです。既に全国に張り巡らされた移動通信ネットワークを介して、ストレスのない速度で実行可能とするものです。利用者はマイクを装着することなく、手に持った自然な状態で、言語の異なる者同士が携帯電話に喋りかけるだけで翻訳が可能となります。
2.音声認識技術とは:
音声認識とは、携帯電話に向かって音声で入力すると、様々な発音・声質から言葉を聞き分け、語彙を特定し、文字に変換するものです。これにより想定されるサービスとして、携帯電話に話しかけるだけでサイトの検索ができたり、携帯電話の操作が可能となったりします。分散音声認識とは、音声認識処理を一つの機械で行うのではなく、携帯電話とサーバに分けて処理することをさします。
3.音声による検索とは:
・キーボードの代わりに音声で検索キーワードを入力
(例)曲検索の場合:「○○の▲▲という曲」と携帯電話に向かって言うだけ
地図検索の場合:「△△県■■市××町・・・」と携帯電話に向かって言うだけ
わずらわしい駅名入力や住所入力などを音声で行なうことが可能となります。
これらの例のように、現存する様々な携帯webサービスやゲームなどへの適用が広がると考えております。
[参考]分散型音声認識機能
※添付資料を参照
株式会社国際電気通信基礎技術研究所概要
1.代表者:畚野信義
2.設立:1986年3月22日
3.資本金:1億円
4.業務内容:電気通信基礎技術に関する研究開発・調査及びその成果の販売