リニアテクノロジー、10ピンMSOPパッケージの3.5Msps逐次比較型ADCを発売
リニアテクノロジー、新製品「LTC2356/LTC2355」を販売開始
10ピンMSOPパッケージ、消費電力わずか18mWの12/14ビット、3.5Msps逐次比較型ADC
2007年2月15日 - リニアテクノロジーは、最大3.5Mspsの出力レートでSPI互換シリアル・インターフェイスを介して通信を行うアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)「LTC2356」および「LTC2355」の販売を開始しました。1,000個時の参考単価は、14ビットのLTC2356-14とLTC2355-14が1,002円(税込み)から、12ビットのLTC2356-12とLTC2355-12が624円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC2356-14は単一3.3V電源で動作し、最大変換レートでの消費電力がわずか18mWで、小型10ピンMSOPパッケージで供給されます。
逐次比較レジスタ(SAR)アーキテクチャを採用し、優れたAC仕様を備えた低消費電力ADCを実現します。高速、低消費電力、小型パッケージのLTC2356-14は、通信、医療用計測、データ収集などの高速携帯アプリケーションに最適です。
LTC2356-14は1.4MHzで72.3dBのSINADと82dBのSFDRを達成します。
±1.25Vのバイポーラ入力を差動で測定し、-60dBの同相除去比を達成するので、同相ノイズを排除することができます。ADCが変換を行っていない場合、消費電力は(内部2.5Vリファレンスがアクティブ状態のままの)ナップモードで4mW、(すべての内部回路がパワーダウンする)スリープモードで13μWに低減できます。
ユニポーラ入力範囲が必要なアプリケーション向けには、入力範囲以外は同じ特長を備えた14ビットSAR ADCのLTC2355-14を提供します。LTC2355-14は0V~2.5Vのユニポーラ入力電圧を測定します。
また、より低分解能のアプリケーション向けには、LTC2356-14とLTC2355-14のピンとソフトウェアが互換の12ビット・バージョンであるLTC2356-12とLTC2355-12を提供します。LTC235x-14/-12ADCは、既存のLTC1403ファミリとピンおよびコードが互換なので、より高いサンプルレートのデザインに容易にアップグレード可能です。
【 LTC2356-14の特長 】
・3.5Mspsの変換レート
・低消費電力:18mW
・単一3.3V電源動作
・小型10ピンMSOPパッケージ
・2.5Vリファレンスを内蔵
・3線SPI互換シリアル・インターフェイス
・ナップ(4mW)およびスリープ(13μW)パワーダウン・モード
・同相除去比:80dB
・バイポーラ入力範囲:±1.25V (LTC2356-14、LTC2356-12)
・ユニポーラ入力範囲:0V~2.5V (LTC2355-14、LTC2355-12)