日本TI、電力システムの電力分配機能を向上するORingコントローラーを発表
日本TI、サーバおよび通信用の電源システムを過渡電圧から保護する高性能ORingコントローラを発表
電力損失を低減し、N+1構成および予備電源使用の電源システムを保護する
ORing動作のFETコントローラ
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、進歩した機能と高性能を提供し、12V(ボルト)動作のブレード・サーバ、N+1構成の通信システム、予備電源を使用する低電圧プロセッサなどの電源システムの電力分配機能を向上する、ORingパワー・コントローラ製品ファミリ、『TPS241x』を発表しました。これらの新型IC(集積回路)は複数の電源ユニットからの電源バスを合成するために必要なORダイオード回路から高効率の代替手段を提供するとともに、各電源を知的機能によって監視、制御し、電源バス上の過渡波形による回路基板の損傷や動作中の電圧スパイクの発生を防止します。TIはこの新型コントローラ製品ファミリを、2月26日から3月1日の期間に米国カリフォルニア州アナハイムで開催されるAPEC(Applied Power Electronics Conference)においてデモンストレーションを行います。本件の詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/sc07025(日本語)から参照できます。
今回発表した『TPS241x』新型ORingコントローラ製品ファミリは3V~18Vの入力電圧範囲をサポートし、最低0.8Vまでの電源電圧を制御できます。これらのコントローラは、低いRDSon(導通時のドレイン-ソース抵抗)のNチャネルMOSFETを外付けすることで、現在、標準的に使用されているダイオードによるORソリューションと比較して、システムの効率を大幅に向上すると同時に、電力損失を低減します。『TPS241x』製品ファミリは複数の電源への電力分配を切れ目なく管理するとともに、130ns(ナノ秒)と超高速のターンオフ応答を提供し、システムを損傷させる危険性を持つ逆電流や過渡波形からシステムを保護します。さらに、これらの新型コントローラはプログラマブルのターンオフ・スレッシュホールドおよび入力フィルタ機能を備え、特に非常に厳しい動作状態や重い負荷に対応してシステムがさまざまな電源バス特性を管理する必要がある場合に、電源の完全な動作を確保します。
『TPS2410』および『TPS2412』は、リニア・ゲート制御を内蔵しており、電源システムの設計者が高電力のアプリケーションにおいてOR機能を実現する場合に、より高い柔軟性を提供します。『TPS2411』および『TPS2413』は、ON/OFFゲート制御を使用し、大きな過渡ステップにさらされる可能性を持つ低電力の電源バスをサポートします。
*『TPS241x』ORingコントローラ製品ファミリの主な特長などは、添付資料をご参照ください。
【 読者向けお問い合わせ先 】
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic/