日本鉄鋼連盟、1月の普通鋼鋼材需給速報を発表
平成19年1月普通鋼鋼材需給速報について
1月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは506.4万トンで、前年同月比23.3万トン、4.8%増と8カ月連続増、前月比では1.6万トン、0.3%増と3カ月振りの増加となった。輸出向けは173.9万トンで、前年同月比38.6万トン、28.5%増と9カ月連続増、前月比では19.4万トン、10.1%減と3カ月振りの減少となった。この結果、出荷合計は前年同月(618.4万トン)比61.9万トン、10.0%増の680.3万トンと8カ月連続の増加となった。
また、生産は705.6万トンで、前年同月(640.0万トン)比65.6万トン、10.3%増と8カ月連続の増加となった。
1月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(631.2万トン)比25.4万トン増の656.6万トンとなった。内訳をみると、メーカー在庫は前月末(495.2万トン)比20.9万トン、4.2%増の516.0万トンと2カ月振りの増加、問屋在庫は前月末(136.1万トン)比4.5万トン、3.3%増の140.6万トンと、5カ月振りの増加となった。
国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(536.4万トン)比17.8万トン、3.3%増の554.2万トンと2カ月連続の増加、輸出船待在庫も前月末(94.8万トン)比7.5万トン、7.9%増の102.3万トンと2カ月振りの増加となった。
また、在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(9.2万トン増の163.9万トン)、亜鉛めっき鋼板(5.1万トン増の97.8万トン)、鋼板(3.2万トン増の65.1万トン)、冷延広幅帯鋼(2.5万トン増の62.9万トン)、軌条(1.7万トン増の4.5万トン)、冷延電気鋼帯(1.3万トン増の10.0万トン)、ブリキ(1.2万トン増の10.3万トン)、鋼管(1.0万トン増の58.8万トン)の各品種、前月比1万トン以上減少した品種は、H形鋼(1.7万トン減の29.9万トン)、鋼矢板(1.4万トン減の4.9万トン)の各品種であった。
以上の結果、1月末の在庫率は、前月末の90.4%から6.1ポイント上昇して96.5%となったものの、8カ月連続して100%を下回った。また国内在庫率は前月末の106.3%から3.2ポイント上昇して109.5%となり、2カ月連続して100%を上回った。