アジレント、「EPC Gen2 RFIDシステム」向けRFID変調解析ソフトを発表
アジレント・テクノロジーが、EPC Gen2 RFIDシステム向けに多機能なRFID変調解析ソフトウェアを発表
RFIDの変調解析と、日本国内の電波法で定める技術適合試験に必要な測定に、掃引スペクトラムアナライザ1台で対応可能
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原 稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、自社の変調解析ソフトウェア「Agilent 89600 ベクトル変調解析ソフトウェア」向けのRFID変調解析機能を発表します。洗練された新たなエラー解析機能やフィルタリング・ツールを搭載しているほか、ベースバンドからアンテナまでどこでもアナログおよびデジタルの両方の測定ができるユニークな機能を持つこのソフトウェアは、RFID製品、サブシステム、システムの障害解析を行なう研究開発エンジニアにとって最適な製品です。
今回発表の「Agilent 89601AオプションBHC RFID変調解析ソフトウェア」は、広く採用されているEPCGlobal Class-1 Generation-2(EPC Gen2) UHF信号の複雑な物理層の構造を解析する先端的なツールです。これ以外の規格のRFID信号についても、あらかじめ内蔵された設定値を使ったり、ユーザが変調フォーマット、ラインコード、ビットレートなどを自ら設定したりすることで、解析可能です。使いやすいユーザインタフェース、RFID固有の測定機能、最大6画面までの同時表示(表示画面はユーザが選択可能)により、研究開発エンジニアは効率的かつ効果的にリーダーライターのパワーや、RFIDリーダーライターおよびタグの個々のデータバーストなどを解析することができます。
EPC Gen2を採用したシステムの設計エンジニアは、現在、低い周波数で動作する既存のバージョンでは起こらなかったRF(高周波)上の問題に直面しています。これらの問題の障害解析は非常に複雑であることから、高機能の測定ソリューションが求められていました。「Agilent 89600オプションBHC RFID変調解析ソフトウェア」は、既存の「Agilent 89600」の測定・表示機能と、新たに開発したRFID固有の測定・表示機能とをうまく融合することにより、このニーズに対応しています。これらの機能と使いやすさにより、設計エンジニアはリーダーライター/タグシステムの効果的な障害解析に不可欠なタイムエラーや変調といった情報を簡単かつ迅速に得ることができます。
アジレントのRFID変調解析ソフトウェアは、さまざまな測定器をフロントエンドとして使用したり、さらにはADSやSimulinkなどのシミュレーションソフトウェアを使ったりすることによって、ベースバンドからアナログのどこでも、デジタル/アナログの両方から、測定を行なうことができる唯一のソリューションです。
特に900MHz(メガヘルツ)帯のリーダーライターに測定において、日本の電波法の定める技術適合試験では非常にダイナミックレンジの高いスペクトラムアナライザが要求されています。しかしながら、これまでのRFID変調解析のできる測定器ではダイナミックレンジが足りないことや掃引スペクトラム解析機能がないために、RFIDの変調解析と技術適合試験のために別々の機械を用意する必要がありました。
26.5GHzまでの掃引スペクトラムアナライザと25MHzのFFT(変調解析帯域幅)解析を1台の筐体に収めた「Agilent MXAシリーズ」をフロントエンドに使い、MXAシリーズに搭載されたオープンなMicrosoft Windows(R) XP環境で「Agilent 89601A」を動作させることで、RFIDの変調解析と電波法の定める技術適合試験に必要な測定のすべてを1台で行なうことができるようになりました。
「Agilent 89601A ベクトル信号解析ソフトウェア」は、LMDS、802.11a/b/gや802.11n-HTなどの無線LAN、Bluetooth(R)システム、Certificated Wireless USB向けのMB-OFDM UWB、WiMAX、3Gなどの解析に向けたさまざまな障害解析ツールを提供しています。柔軟な変調解析オプションは、特に、独自のシングルキャリアの信号フォーマットのテストに適しています。問題の存在やその原因の特定に役立つ革新的なエラー解析ツールやユーザが選択できるイコライゼーション機能が主な特長となっています。
Agilent 89601オプションBHCに関する詳細情報は以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.agilent.com/find/89600
製品写真は以下のウェブサイトからダウンロードいただけます。
http://www.agilent.com/find/RFID_image
【 販売方針 】
*販売価格:Agilent 89601A-BHC RFID変調解析 864,450円
※別途、Agilent 89601A-200/300(118万円)が必要となります。
*販売・出荷開始日:本日
※文中に記載されている商品名は、各社の商標または登録商標です。
◆お客様からのお問い合わせ先:
計測お客様窓口 電話:0120-421-345
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、コミュニケーション、エレクトロニクス、ライフサイエンス、化学分析市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。19000名の従業員を擁し、110カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2006年度、50億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp