東芝情報システムとIDSシェアー、内部統制強化支援ソリューション展開で提携
東芝情報システムとIDSシェアー・ジャパンが提携し
日本版SOX法に向けた内部統制強化支援ソリューションを展開
東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県川崎市川崎区、取締役社長:澤田 晃三、以下 東芝情報システム)と、IDSシェアー・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:力 正俊、以下 IDSシェアー)は提携し、日本国内における金融商品取引法(以下 日本版SOX法)に対応した内部統制強化支援ソリューションを展開してまいります。
東芝情報システムは、東芝ソリューショングループとして内部統制ソリューションビジネスに取り組んでおります。そこで今回、BPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)市場のリーディングカンパニーであるIDSシェアーの「ARIS」(アリス)を導入し、実践的なアプローチの中で培ったノウハウをベースに「内部統制リファレンスモデル」を確立しました。これにもとづき、単なる文書化のみならず、運用状況の評価や、業務改善に繋がる分析・評価を行い、企業の内部統制強化を強力にサポートする、さまざまなサービスの提供を開始いたします。
日本版SOX法においては、業務プロセスを可視化するため、財務諸表に関係するすべての業務プロセスの文書化が求められます。そのため、内部統制強化に取り組む企業は、文書化への関心が非常に高く、同時にその負担が大きな課題となっています。
東芝情報システムが提供する内部統制リファレンスモデルは、業務プロセスの視点から、企業の組織や勘定科目、リスク、コントロール、評価といった内部統制にかかわる一連の情報を、直感的に理解しやすい形式でモデル化したものです。
複数の文書間での一貫性や整合性を意識することなく、文書化作業を実施できるため、作業効率の向上と作成文書の品質確保を同時に実現することができます。
業務のフロー図を中心に、内部統制活動に関わる対象業務を階層的に文書化し、リスクに対するコントロールやテスト項目を定義し、職務分掌やITシステムなどをビジュアルで網羅的に記述することで、財務情報の信頼性を保証するような最適なプロセスになっているか、有効性や効率性に反したプロセスになっていないかといった評価が可能となります。また、業務記述書やリスク・コントロール・マトリクスといった、内部統制の評価に必要な文書を企業独自の書式で自動出力することができ、内部統制の整備状況の評価や不備の検出を支援します。
さらに、内部統制リファレンスモデルに従って文書化したデータは、運用状況の評価のデータとして再利用することができます。すなわち、評価対象となる業務プロセスの各種情報にもとづき、内部統制の運用状況の有効性を記録・評価・管理することができるため、監査証跡の一元管理や運用テストの進捗・不備の管理が可能であり、運用テストの効率化を図ることができます。
東芝情報システムが提供する内部統制強化支援ソリューションは、文書化に関わる作業の生産性を向上する「ARIS Business Architect」(アリス・ビジネス・アーキテクト)と、運用テストの管理、徹底と作業の効率化を図る「ARIS Audit Manager」(アリス・オーディット・マネージャ)の2つのパッケージをコアのプラットフォームとして採用しました。さらに内部統制の文書化と運用状況評価のための手法や方法論を包含した、東芝情報システムの内部統制リファレンスモデルにより、企業の事業変革に柔軟に対応するソリューションとして提供します。
東芝情報システムは、本提携によるARISを活用したITアプリケーション統制とセキュリティ・ネットワーク・システム運用等のIT全般統制を支援する各種ソリューションを組み合わせ、お客様の業務改善に役立つソリューションを提供します。
同社は中堅規模以上のお客様を対象に、3年間で30億円の販売を目指します。
またIDSシェアーは、東芝情報システムとの協業ビジネスのための専門部署を設け、このたび稼動を開始しました。これによりIDSシェアーは、東芝情報システムとの国内販売網と営業力を背景としたARISの拡販を図っていきます。
今回の提携を機に東芝情報システムとIDSシェアーは、セミナーの共催をはじめとするマーケティング活動においても協力していきます。なお、今回発表する東芝情報システムの「内部統制リファレンスモデル」について、以下のセミナーにて詳細をご説明いたします。
セミナー名:TJ内部統制ソリューションセミナー
日 時 :2007年3月9日(金)13:30~16:40
会 場 :センチュリーハイアット東京 白鳳の間
主 催 :東芝情報システム株式会社
協 賛 :
IDSシェアー・ジャパン株式会社
日本CA株式会社
講演内容:
(1)内部統制導入の実際
(2)内部統制~負の投資からの脱却、その先のステージへ~
(3)コンプライアンスにおけるセキュリティ
(4)事例でみるIT内部統制のポイントとその実践
詳細は、http://www.tjsys.co.jp/event/seminar_info/20070216_SI.htmlにてご覧いただけます。
以 上