三菱マテリアルと三菱商事など3社、白金族金属リサイクル技術を共同開発
白金族金属リサイクル技術の共同開発について
三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:井手 明彦)、三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小島 順彦)、株式会社フルヤ金属(本社:東京都豊島区、社長:古屋 堯民)の三社は、廃触媒などのスクラップから白金族金属を回収する技術について共同開発契約を締結致しました。今後、三菱マテリアルの銅製錬技術と、フルヤ金属の白金族金属加工技術をベースとした白金族金属回収技術を確立し、三菱商事の貴金属ディーリング機能を組み合わせた、競争力あるリサイクル事業の早期の展開を目指します。
白金族金属には、プラチナ、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウムなどの金属があり、優れた耐熱性・耐食性、高い触媒特性と特異な磁気特性などにより、化学触媒、自動車排ガス触媒、ガラス製造用炉材、電子材料、磁気記録材料といった幅広い分野で使用されています。一方、その優れた特性を代替する材料や技術が少なく、白金族金属の需要は今後も増加すると予想されます。また、白金族金属は南アフリカなど特定の地域に偏在しており、生産量も非常に限られた極めて希少性の高い金属資源の一つとなっています。
こうした状況のもと、今後、燃料電池やハードディスク用など需要増が見込まれ、リサイクル需要も急速に高まると判断したことから、今般、三社での共同開発に至ったものです。
<ご参考>
三菱マテリアル株式会社
本店所在地 :東京都千代田区大手町1-5-1
代 表 者 :取締役社長 井手 明彦
設 立 :1950年
資 本 金 :119,457百万円
主な事業内容:銅・金・銀等の製錬・加工・販売、セメント及びセメント関連製品の製造・販売、超硬工具・高性能材料等の製造・販売、電子材料・電子デバイス製品・多結晶シリコン等の製造・販売
三菱商事株式会社
本店所在地:東京都千代田区丸の内2-3-1
代 表 者 :小島 順彦
設 立 :1950年
資 本 金 :198,618百万円
主な事業内容:エネルギー・金属・機械・化学品・生活物資等多種多様な商品の国内・輸出・輸入および外国での取引、情報・金融・物流その他各種サービスの提供や国内外における事業投資等の多角的な業務
株式会社フルヤ金属
本店所在地 :東京都豊島区南大塚2-37-5
代 表 者 :古屋 堯民
設 立 :1968年
資 本 金 :1,888百万円
主な事業内容:プラチナ・イリジウム・ルテニウム等の工業用貴金属各種製品の製造・販売、測温センサーの製造・販売、電子材料・半導体関連製品の販売、薄膜部品の製造・販売