林木育種センター、関東近県と連携し花粉の少ないヒノキ16品種を開発
花粉の少ないヒノキ品種を都県と連携して開発
- 花粉症問題に対する林木育種面からの取組 -
1 花粉の少ないヒノキ
社会問題化している花粉症に対する森林・林業面からの対策の一つとして、林木育種センター及び都県が連携して、関東及びその近県において、成長や幹の通直性等に優れたヒノキ精英樹を対象に、雄花の着生量の調査を行ってきました。
その結果、雄花が全く認められないか、極めて僅かであり、花粉飛散量の多い年でもほとんど花粉を生産しないヒノキ16品種(別紙)を開発しました。
今後、この16品種については、都県の採種園や採穂園の造成・改良用の原種として需要に応じ、配布することとしています。
また、来年度には、関西や九州などの西日本においても、花粉の少ないヒノキ品種を開発する予定です。
2 花粉の少ないスギ
花粉の少ないスギは、北海道を除く全国において、今までに112品種を開発しています。今回、林木育種センター関西育種場と関係府県とが連携し、新たに9品種(別紙)を開発し、合計121品種となりました。
注)原 種:開発した品種そのものの特性を維持しつつ増殖したもの。
採種園:苗木の生産に必要な種子を採取するために設けられた樹木園。
採穂園:さし木による苗木生産に必要な穂木を採取するために設けられた樹木園。
(別紙)
・花粉の少ないヒノキ品種(精英樹)一覧表
・花粉の少ないスギ品種(精英樹)一覧表
・今回開発した花粉の少ないヒノキ品種
(※ 関連資料を参照してください。)