トステム、名張工場にLNG燃料転換およびコージェネレーションシステムを導入
トステム名張工場、液化天然ガス(LNG)へ燃料転換
およびLNG利用のコージェネレーションシステムを導入完了
~CO2排出量41.4%、1,874トンの削減見込む~
サッシ・住設機器・建材の総合メーカー、トステム株式会社(本社:東京都江東区、社長:小川康彦)では、住宅用玄関引戸、ドア、サッシ、バスルームなどを製造している名張工場(所在地:三重県名張市蔵持町芝出、工場長:大川時生)に、ボイラーの液化燃料ガス(LNG)燃料転換、及びLNGを利用したコージェネレーションシステム(※1)を導入します。この設備は、2007年3月1日から本格稼動を開始、3月19日に竣工式を行います。
今回の導入にあたっては、環境省が実施する「自主参加型国内排出量取引制度」(※2)の目標保有参加者として参加し補助金の交付を受けています。
※1)コージェネレーションシステム
発電時に発生する排熱を蒸気や温水として利用する、エネルギーの効率的利用を図るガスタービン自家発電施設
※2)環境省自主参加型国内排出量取引制度
排出量取引制度という仕組みを導入することで、事業者の自主的・積極的な努力を促し、費用効率的かつ確実に温室効果ガス排出量の削減を達成することを目的とした制度。一定量のCO2排出削減を約束して、省エネルギー・石油代替エネルギーによるCO2排出抑制設備の導入に対する補助金と排出枠の交付を受けることができる。
当社ではエネルギーの効率的な利用によってCO2排出量の削減を図るため、工場では重油よりLNGへの燃料転換およびLNG燃料のコージェネレーションシステムの導入を進めています。
名張工場においては、電力会社での発電時点で利用されない排熱・送電途中のロスや、燃焼時のクリーン性などの面から、よりエネルギー効率の優れた方法への改善を、既に導入済みの工場の事例を踏まえ、かねてより検討してまいりました。その結果、地元ガス供給会社の協力もあり、重油に比べてよりクリーンなLNG利用の見込みがついたため、ボイラーの燃料を重油からLNGへ燃料転換するとともに、LNGコージェネレーションシステムへの全面切り替えを行ったものです。LNGを利用したコージェネレーションシステムは、当社では前橋工場、久居工場に次いで3番目となります。
昨年9月の工事着工から5カ月の工事期間を要し、2007年3月から本格稼動に入っています。これにより、CO2の年間排出量の41.4%に相当する1,874トンの削減(※3)を見込んでいます。
(名張工場のCO2排出量:導入前4,527トンCO2/年→導入後2,645トン/年)
※3)CO2の排出量は環境省のガイドに添って算定しています。
*添付資料あり。