日本鉄鋼連盟、2月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況 2007年2月
粗鋼生産920万トン、前月比8.6%減、前年同月比3.6%増
◎2007年2月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では減少したが、前年同月比では増加した。
○銑鉄生産は647.7万トンと前月に比べ93.4万トン、12.6%減少、前年同月比0.7%増加となり、前年同月比では8カ月連続で増加した。また2006年4月~2007年2月の累計では7,773.6万トン(前年同期比2.4%増)となった。
なお、2月の高炉稼働基数は前月から1基減の34基中27基であった。
○粗鋼生産は920.0万トンと、前月比で86.4万トン、8.6%減少となり、前年同月比では3.6%増と9カ月連続の増加となった。2月の1日当たり粗鋼生産は32.9万トンで、1月の同32.5万トン比、0.4万トン、1.2%増だった。2月としては1980年2月の923.7万トンに次ぐ過去2番目の高水準であった。
2006年4月~2007年2月累計では10,748.2万トン(前年同期比4.3%増)となった。
2月の炉別生産をみると、転炉鋼は671.9万トンと前月比12.1%減(前年同月比2.2%増)、電炉鋼は248.1万トンと同2.4%増(同7.6%増)となった。前年同月比でみると転炉鋼は9カ月連続の増加となり、電炉鋼は15カ月連続の増加となった。
2月の鋼種別生産では、普通鋼は707.4万トンと前月比9.7%減(前年同月比2.8%増)、特殊鋼は212.6万トンと同4.8%減(同6.6%増)となり、前年同月比では普通鋼は9カ月連続の増加、特殊鋼は14カ月連続の増加となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は833.6万トンと前月比71.2万トン、7.9%減(前年同月比4.3%増)となり、前年同月比では9カ月連続の増加となった。
2006年4月~2007年2月累計では9,644.4万トン(前年同期比5.1%増)となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は661.9万トンと前月比59.9万トン、8.3%減(前年同月比4.2%増)となり、前年同月比では9カ月連続の増加となった。
2006年4月~2007年2月累計では7,711.7万トン(前年同期比5.4%増)となった。
2月の生産品種別では、条鋼類が194.0万トン、前月比2.3%減と3カ月連続減(前年同月比5.5%増)で、前年同月比では17カ月連続して増加した。一方、鋼板類は460.6万トン、前月比10.9%減と3カ月振りの減少(前年同月比3.3%増)で、前年同月比では9カ月連続増となった。
2月の主要品種の生産内訳をみると、鋼板類では最大のウエイトを占める広幅帯鋼が352.8万トン(前月比11.9%減、前年同月比3.1%増)と前年同月比9カ月連続で増加したほか、厚板も99.8万トン(同6.4%減、同5.9%増)と前年同月比4カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼(93.6万トン、同2.0%増、同2.8%増)とH形鋼(36.8万トン、同5.0%減、同17.9%増)が前年同月比で17カ月連続増加、また大形形鋼(12.5万トン、同1.7%増、同8.0%増)が前年同月比で2カ月振りの増加、中小形形鋼(13.4万トン、9.4%増、同7.3%増)が前年同月比で3カ月振りの増加となるなど、条鋼類の主要品種では前年を上回る基調が続いている。
○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は、171.7万トンと前月比11.2万トン、6.1%減(前年同月比4.5%増)となり、前年同月比では9カ月連続の増加となった。
また2006年4月~2007年2月累計では1,932.7万トン(前年同期比4.0%増)となった。