三菱電機、信頼性と安全性を向上させたドライエア絶縁スイッチギヤを発売
ドライエアで信頼性と安全性を向上
7.2kV三菱ドライエア絶縁スイッチギヤ「MG-VA」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、電圧7.2kVクラスのスイッチギヤ(開閉装置)において、絶縁媒体にドライエア(乾燥空気)を用いて信頼性と安全性を向上させた、ドライエア絶縁スイッチギヤ「MG-VA」を7月1日から発売します。
初号機は東日本旅客鉄道株式会社東京駅中央配電所へ納入し、9月に運用を開始する予定です。
【 製品の概要 】
製 品 名:7.2kV三菱ドライエア絶縁スイッチギヤ MG-VA
サ イ ズ:盤幅:600mm~
奥行:1400mm
高さ:2300mm
主な用途:鉄道用配電所など
価 格:仕様条件により個別見積もり
【 発売の狙い 】
配電所などの受配電設備には、運用の信頼性・安全性に加え、温暖化ガスの不使用やメンテナンスの省力化などが求められています。
当社は、中電圧クラス以上のガス絶縁スイッチギヤなどで絶縁媒体として多く用いられる温暖化ガスのSF6ガス(六フッ化硫黄ガス)を、環境負荷が少ない低圧力ドライエア(乾燥空気)で代替する絶縁技術を開発し、24kV~72kVクラスの受配電設備に適用してきました。
このたび、鉄道用配電設備などで用いられる7.2kVクラスのスイッチギヤにも低圧力ドライエア(乾燥空気)絶縁技術を適用して、信頼性と安全性をさらに向上させることとし、東日本旅客鉄道株式会社と共同で7.2kVドライエア絶縁スイッチギヤ「MG-VA」を製品化しました。
【 新製品の特長 】
1.低圧力ドライエア(乾燥空気)絶縁技術を用いて、信頼性・安全性を向上
一般的なスイッチギヤでは高電圧のかかる充電部をカバー等で覆い、人体の接触から保護するのみですが、本製品はこの高圧充電部や可動部を含めた主回路機器を低圧力ドライエア(乾燥空気)が封入された金属容器内に収納・密封しています。
充電可動部などが外部環境の影響を受けないので安定した運用が可能となり、信頼性が向上するとともに、金属容器を接地しているので、人体への電気的危害も高度に防止します。
2.電磁操作方式採用により、高信頼性を追求
遮断器の操作機構に電磁操作方式を採用することで、従来の電動バネ操作方式で必要であったラッチレバーなどの消耗部品を削減し、その他の部品点数も当社従来比70%に削減しました。部品の消耗・劣化に伴う故障リスクを低減し、高信頼性を追求しています。
消耗部品の削減により、遮断器の操作機構部のメンテナンスと部品交換周期は従来の約3年から約15年へと約5倍に延長でき、簡便なメンテナンスを実現しました。
3.据付面積を削減
ドライエア絶縁技術の採用により、内部機器の最適配置が可能になり、当社従来の気中絶縁スイッチギヤと比べて据付面積を約64%※1に削減しました。
※1:平均的な仕様の場合
*主な仕様などは、添付資料をご参照ください。
【 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 】
三菱電機株式会社 交通事業部 計画部
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