TDK、携帯電子機器の静電気対策に最適な積層チップバリスタを商品化
業界初*、低バリスタ電圧6.8Vの積層チップバリスタを商品化
業界最小*0603サイズで携帯電子機器の静電気対策に最適
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、低バリスタ電圧6.8Vの積層チップバリスタ「AVRM0603C6R8NT101N(0.6×0.3×0.3mm)」を開発、6月より量産を開始します。本製品は積層チップバリスタとしては業界で最も低いバリスタ電圧を実現するとともに、サイズも業界最小となっています。
携帯電話、携帯音楽プレーヤー等の携帯電子機器の小型・高性能化にともない、部品の小型・高集積化が急進しています。また電力消費を抑え使用時間を確保・延長するためのIC駆動電圧の低電圧化も加速しています。これに伴ない従来よりも低い電圧の静電気による機器の誤動作の可能性が高まってきており、その対策として低バリスタ電圧で、しかも小型の保護部品が求められています。
TDKはこうしたニーズに応えるために、積層チップバリスタの材料や内部構造の改良を行い、6.8Vの低バリスタ電圧化を実現しました。これにより静電気抑制電圧を、弊社従来品(バリスタ電圧8V)比で約15%低くすることが可能となりました。小型で、極性もないため、実装面積、実装コストの低減が可能となり、小型携帯機器に最適な静電気対策部品となっております。
*2007年6月 TDK調べ
【 主な特長 】
バリスタ電圧V1mA:6.8V
静電容量値1kHz :100pF
形 状 :0.6×0.3×0.3mm
【 主な用途 】
携帯電子機器(携帯音楽プレーヤー、携帯電話、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等)
【 生産・販売計画 】
サンプル価格 :10円
生産拠点 :日本
生産能力 :50,000千個/月
生産開始 :2007年6月より
以 上