沖電気、超小型16bitオーディオCODEC LSIのサンプル出荷を開始
OKI、世界最小16bitオーディオCODEC LSIのサンプル出荷を開始
~プログラマブルなフィルター/イコライザー機能を内蔵し、低ノイズ録音再生が可能に~
OKIは、ポータブル機器での録音再生に最適な世界最小の16bitオーディオCODEC LSI「ML2612ファミリ(ML2612/ML2614/ML2616)」のサンプル出荷を本日より開始いたします。中でもML2614/ML2616は、OKIのW-CSP注1技術を用いることで、世界最小パッケージ2.0 mm×2.5mmを実現しました。設計自由度の少ない小型ポータブル機器でもマイクの近くにオーディオCODEC LSIを配置できるため、外乱ノイズによる音質劣化を最小限に留めます。
本LSIは、2007年9月より量産出荷を開始します。
<開発の背景>
マイクを搭載する機器の場合、マイクが出力する微弱信号を良好な状態でデジタル化するためには、マイクの近くにオーディオCODEC LSIを実装する必要があります。昨今、デジタルカメラにおけるムービー撮影用、学習機における発音確認用など、マイクを搭載するポータブル機器が増えてきました。これらの機器は今まで以上に小型化、薄型化の要求が強まっているため、実装場所が限定されるオーディオCODEC LSIをノイズ源となる他の部品と同一基板上に高密度実装する必要性が高まっています。
そこでOKIはこれらの要求に応えるため、ポータブル機器に必要なマイクアンプ、A/Dコンバーター(以下、ADC)、D/Aコンバーター(以下、DAC)、スピーカーアンプを超小型パッケージで実現したオーディオCODEC LSIを開発いたしました。特にW-CSP技術により従来の一般的小型オーディオCODEC LSIの1/3以下のサイズを実現しましたので、マイク周辺の設計自由度を大幅に改善いたします。
さらに、録音時に特定周波数のシステムノイズや風切音ノイズを除去するプログラマブル・フィルター、および再生時に小型機器特有の低音域が出にくい音響特性を補正し、より自然にするプログラマブル・イコライザーを搭載しましたので、あらゆるポータブル機器での録音、再生品質を向上します。
<特 長>
●超小型パッケージの16bit オーディオCODEC LSI
OKIの超小型パッケージ技術であるW-CSPを採用することで、マイクアンプ、スピーカーアンプ等を内蔵した16bitオーディオCODEC LSIを、世界最小パッケージサイズの2.0mm×2.5mmで実現しました。また、ML2612ファミリにはW-CSP以外に、4mm×4mm 24pin QFNもラインナップしています。
*参考図あり。
●1.65Vから動作する世界トップクラスの低電圧オーディオCODECを搭載
本LSIに搭載したオーディオCODECは世界トップクラスの低電圧 1.65Vで動作します。電力消費の大きなアナログ部の低電圧化に成功しましたので、ポータブル機器の低消費電力化に貢献いたします。
●録音時に最大5種類のノイズ+風切音ノイズを軽減
本LSIは5バンドのプログラマブル・フィルターを搭載しています。この機能により、実装密度が高まっているポータブル機器において、システム内外で発生する特定周波数のノイズを5種類除去することが出来ます。
また、ハイパス・フィルターの塔載により、風切音ノイズを軽減できます。
●再生時に機器の形態に合わせた音響補正が可能
機器の小型化、薄型化にともない、スピーカーのサイズおよびスピーカーが必要とする音響空間を確保することができなくなり、音響特性の歪みが大きくなってきました。本LSIに搭載した5バンドのプログラマブル・イコライザーで音響補正を行うと、明瞭度の高い再生音が実現できます。
●デジタルマイクインタフェースを搭載注2
本LSIはデジタルマイクを接続できるインタフェース回路を搭載しています。デジタルマイクはマイクに内蔵した回路で音声信号をデジタル化するため、マイクとオーディオCODEC LSIの距離が離れていた場合でも途中の信号経路で外乱ノイズが重畳されないという特長があります。
■ML2612ファミリ商品バリエーション
*添付資料をご参照ください。
※以下、詳細は添付資料をご参照ください。
【 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 】
シリコンソリューションカンパニー 販売本部 営業企画部第二チーム
電話:03-5445-6027
e-mail:semi-salesjp@oki.com