リニアテクノロジー、超低消費電流を実現する36V降圧スイッチング・レギュレータを発売
リニアテクノロジー、新製品「LT3681」を販売開始
消費電流わずか50μA、昇圧ダイオードおよびショットキー・ダイオード
内蔵の36V、2A 出力、2.8MHz 降圧 DC/DC コンバータ
2007年6月20日 - リニアテクノロジーは、Burst Mode(R)動作によって消費電流を50μA以下に抑える2A、36V 降圧スイッチング・レギュレータ「LT3681」の販売を開始しました。1,000個時の参考単価は460円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT3681は3.6V~34V (36Vまで過渡保護)の入力電圧範囲で動作し、車載アプリケーションで見られる負荷遮断状態やコールドクランク状態に最適なデバイスです。3.2A の内部スイッチは、1.26V の低電圧で最大 2Aの連続出力電流を供給可能です。ショットキー・ダイオードと昇圧ダイオードを内蔵しているので、車載およびテレコム・アプリケーションに必要な実装面積が非常に小さいソリューションを提供します。LT3681はBurst Mode(R)動作によって超低消費電流を実現するので、常時オン動作やバッテリ動作の最適化を必要とする車載システムやテレコム・システムなどのアプリケーションに適しています。スイッチング周波数は 300kHz~2.8MHz の範囲でプログラムできるので、設計者はクリティカルなノイズに敏感な周波数帯域を回避しながら効率を最適化できます。3mm×4mm DFN-10 パッケージと高いスイッチング周波数により、小型の外付けコンデンサやインダクタを使用可能で、実装面積が小さく熱効率が高いソリューションを提供します。
LT3681 は高効率の 3.2A、360mVCESATスイッチに加え、必要な昇圧ダイオード、ショットキー・ダイオード、発振器、制御回路、ロジック回路を DFNパッケージに集積しています。低リップルのBurst Mode(R)動作により、出力リップルを15mVPK-PK以下に抑えながら低出力電流で高効率を維持します。また、特別な設計技法によって広い入力電圧範囲で高効率を達成し、電流モード方式を採用することによって高速過渡応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、パワーグッド・フラグ、ソフトスタート機能などを特長としています。
LT3681の特長
・広い入力電圧範囲:3.6V~34V動作、最大36V
・出力電流:2A(最大)
・低リップル(出力リップル<15mVPK-PK)Burst Mode(R)動作:12VINから3.3VOUTでIQ<50 μA
・調整可能なスイッチング周波数:300kHz~2.8MHz
・低いシャットダウン電流:IQ< 1μA
・昇圧ダイオード内蔵
・パワー・ショットキー・ダイオード内蔵
・パワーグッド・フラグ
・飽和スイッチ設計:0.18Ωオン抵抗
・帰還リファレンス電圧:1.265V
・出力電圧:1.265V~20V
・ソフトスタート機能
・熱特性が改善された小型 14ピン(3mm×4mm)DFNパッケージ
注: VCESATのCESAT, VPK-PKのPK-PK, VINのIN, VOUTのOUT, IQのQは下付。
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