日本チェーンストア協会、5月の販売概況を発表
平成19年5月度・チェーンストア販売概況
★全体の概況
平成19年5月度は、北日本では曇りや雨の日が多かったものの、東日本・西日本は総じて天候に恵まれ気温も高く、サラダ野菜や果物、飲料、アイスクリーム等の季節商品を中心に食料品は堅調に推移した。衣料品は、クールビズの早期展開や「母の日」ギフトで一部商品に動きがあったものの、下旬の雨や気温の低下の影響もあり盛り上がりを欠いて終わった。住関品は、行楽用品や子供の日のTVゲームなどが順調に動いたが、大型家電等が伸び悩み低調に推移した。総じて総販売額の店舗調整後伸び率は前月よりわずかに改善したものの、前年同月を下回って終わった。
「母の日」ギフトでは、フラワーギフト、帽子、パラソル等が人気。
※会員企業数 82社/店舗数 8,819店
※総販売額 1兆1,689億円 (店舗調整前)101.1% (店舗調整後) 99.4%
<部門別の概況>
・食料品 7,134億円 (店舗調整前)102.0% (店舗調整後)100.3%
・衣料品 1,483億円 (店舗調整前) 97.7% (店舗調整後) 96.5%
・住関品 2,340億円 (店舗調整前)101.0% (店舗調整後) 98.8%
・サービス 45億円 (店舗調整前) 98.4% (店舗調整後) 98.0%
・その他 685億円 (店舗調整前)100.5% (店舗調整後) 98.3%
★商品別の動き
<食料品>
●農産品は、野菜は、サラダ野菜、季節野菜は好調だが、相場安の影響もあり玉ねぎ、じゃがいも、白菜やほうれん草等の葉物野菜が伸びを欠いた。果物は、前月に続いてりんご、バナナ等が好調のほか、スイカやさくらんぼ等の季節果実、赤果肉メロンも順調であった。
●畜産品は、鶏肉は横ばいだが、豚肉はしゃぶしゃぶ等に動きはあるものの伸び悩み。牛肉も、焼肉商材に動きはあるが、相場高の影響により振るわず。ハム・ソーセージは前月に続いて好調に推移。
●水産品は、前月に続いてカツオ、マグロは不調、刺身盛り合わせも伸びを欠いた。塩干では塩鮭等が良い動きだが、一汐開き、魚卵は不調。
●惣菜は、サラダや冷和惣菜が好調。焼き物も良い。揚げ物や中華惣菜は不調。おにぎり、寿司も動きが鈍く伸びを欠いた。
●その他食品は、ミネラルウォーターやお茶飲料、ビール等は好調。麺類等も良い。インスタントコーヒー、スープ類は不調。日配では、乳製品、デザート、アイスクリームが好調。マヨネーズ等は前倒し需要があり好調な動き。チョコレートはブーム定着により不振。
<衣料品>
●紳士衣料は、ビジネススーツ、ジャケット等は不調。ネクタイも振るわず。クールビズ関連は早期展開によりまずまずのスタート。カジュアルではポロシャツ、Tシャツが好調。
●婦人衣料は、ブラウス、カットソー、Tシャツは「母の日」もあり好調。初夏物ワンピースは良い動きだが、スーツ、ジャケット、フォーマルは不調。ボトムスは、スカート、ジーンズが不調。
●その他衣料・洋品は、紳士・婦人ともに肌着は今一歩だが、ソックス類は好調に推移。ベビー肌着、男女児ボトムスは良いが、夏物トップスは伸びを欠いた。「母の日」ギフトで婦人帽子、パラソル、ハンカチも良い。レイングッズは不調。
<住関品>
●日用雑貨品は、ガラス器等の食器類、なべ、フライパン等の台所用品、調理用品は良い動き。ボトル、弁当箱等の行楽用品も順調に推移。バス用品は不振。玩具はTVゲーム・ソフト中心の動き。
●医薬・化粧品は、一般化粧品では、ボディケア、ヘアケア等が好調。気温上昇とともに制汗剤、日焼け止めも動き始めた。殺虫・防虫剤も良い。洗濯洗剤は堅調な動きだが、住居洗剤、掃除用品は今一歩。
●家具・インテリアは、収納用品は引き続き堅調な動きだが、季節の籐家具、大型家具は不振。インテリアでは、クッションやイ草カーペットは良いが、カーテンは不調。寝具・寝装品はタオルケット・キルトケット中心の動き。
●家電製品は、情報家電、TV、オーディオが不振。季節商品のエアコン、扇風機は良いが、洗濯機、冷蔵庫は不調。健康関連の小物家電の動きは良い。
●その他商品は、スポーツウェアはTシャツ中心の動き。ゴルフ関連はウェア・用具ともに不調。スポーツバッグは順調に推移。自転車は幼子供車が堅調な動き。ペット用品の動きは良いが、園芸・DIY関連は今一歩。
<サービス・その他>
旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%であった。
また、食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は5.9%であった。
(※ 部門別販売額などは関連資料を参照してください。)