リニアテクノロジー、60Vの過渡電圧保護付き2A・38V降圧スイッチング・レギュレータを発売
リニアテクノロジー、新製品「LT3685」を販売開始
60Vの過渡電圧保護付き38V、2A(IOUT)、2.4MHz降圧DC/DCコンバータ
2007年6月26日-リニアテクノロジーは、最大60Vまでの入力過渡保護機能を備えた2A、38V降圧スイッチング・レギュレータ「LT3685」の販売を開始しました。1,000個時の参考単価は、LT3685EDDが391円(税込み)から、LT3685EMSEが404円(同)から、LT3685IDDとLT3685IMSEは-40℃~+125℃の接合部温度で動作することが検査保証されており、LT3685IDDが469円(同)から、LT3685IMSEが484円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LT3685は3.6V~38Vの入力電圧範囲で動作し、60Vの過渡保護機能を備えているので、車載アプリケーションで見られる負荷遮断状態やコールドクランク状態に最適です。3Aの内部スイッチは、0.79Vの低電圧で最大2Aの連続出力電流を供給可能です。スイッチング周波数は200kHz~2.4MHzの範囲でユーザがプログラムできるので、クリティカルなノイズに敏感な周波数帯域を回避しながら効率を最適化します。高いスイッチング周波数によって小型の外付けコンデンサやインダクタを使用可能で、3mm×3mm DFN-10パッケージ(または熱特性が改善されたMSOP-10E)で供給されるので、実装面積が小さく熱効率が高いソリューションを提供します。
LT3685は高効率の3A、0.25Ωスイッチに加え、必要な昇圧ダイオード、発振器、制御回路、ロジック回路を1個のチップに搭載しています。特別な設計技法と新しい高電圧プロセスにより、広い入力電圧範囲で高効率を達成できます。また、電流モード方式を採用することにより、高速過渡応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、外部同期(250kHz~2MHz)、パワーグッド・フラグ、ソフトスタート機能などを特長としています。
■LT3685の特長
・広い入力範囲:
3.6V~38V動作
60Vの過渡電圧に対して回路を保護する過電圧ロックアウト
・出力電流:最大2A
・調整可能なスイッチング周波数:200kHz~2.4MHz
・低いシャットダウン電流:IQ<1μA
・昇圧ダイオード内蔵
・250kHz~2MHzの範囲で同期可能
・パワーグッド・フラグ
・飽和スイッチ設計:0.25Ωオン抵抗
・帰還リファレンス電圧:0.790V
・出力電圧:0.79V~20V
・ソフトスタート機能
・熱特性が改善された小型10ピンMSOPおよび(3mm×3mm)DFNパッケージ
*注:IOUTのOUT,IQのQは下付。
*フォトキャプション:60V過渡保護付き38V、2A(IOUT)降圧DC/DCコンバータ
◆お問合せ先:
リニアテクノロジー(株)
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