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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.13.Thu
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2007'07.05.Thu

ルネサステクノロジ、カーナビゲーションシステム向け1チップ電源ICを製品化

カーナビゲーションシステム向け1チップ電源IC「R2S25402FT」を製品化

― 実装面積を当社従来比で約20%低減でき、システムの小型化が可能 ―


 株式会社ルネサス テクノロジ(本社: 東京都千代田区、会長&CEO 伊藤 達)は、このたび、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)向けに、1チップの電源制御用IC「R2S25402FT」を製品化しました。2007年9月よりサンプル出荷を開始します。
 本製品は、当社では初めてのカーナビ向けに特化した電源ICで、カーナビの主要な処理を行うプロセッサとデータ等を格納するDRAMのそれぞれの電源制御回路、およびDRAMの終端抵抗用の電圧供給回路を1チップで実現した小型64ピンQFPパッケージの製品です。
本製品の特長は以下のとおりです。

(1) 高集積化、小型パッケージにより、実装面積を当社比で約20%低減可能
 本製品は、プロセッサ用とDRAM用の電源制御回路、ならびにDRAMの終端抵抗用の電源回路であるリニアレギュレータを1チップ化しています。これらの回路は、これまで複数の部品を組み合わせて構成していましたが、本製品を1個使用するだけで実現できるため、部品数の低減が可能です。
 加えて、小型の64ピンQFPパッケージに納めており、実装面積を当社従来比で約20%低減できるため、電源部の小型化を図れます。

(2) システムコストの低減に寄与
 DRAMの終端抵抗用の電源として内蔵した内部リニアレギュレータは、更なる部品数低減が可能で、従来必要であった降圧用コイルや平滑コンデンサ、駆動用FETなどの部品を削減できます。これにより、システムコストの低減に寄与します。

(3) エンジン停止時のカーナビに有効なDRAMバックアップモードを搭載
 本製品は、DRAMバックアップモード(注)を備えています。カーナビでは、エンジン停止前の地図情報等を、エンジン停止時にも保持し、エンジンを始動した際に再表示することが必要です。地図情報はDRAMに格納されますが、DRAMは揮発性メモリであり、データを保持するためには、リフレッシュ電流の印加が必要です。本製品は、このリフレッシュ用の電流供給回路を備えており、かつ電流が8mAで約70%の高効率化を実現しています。これにより、エンジン停止時のバッテリー上がりの防止に有効です。

(4) 広い電源電圧仕様により、システム設計の効率向上に貢献
 入力電源電圧は、3.4~35Vと広く、車載バッテリーの電圧で直接動作させることができます。これにより、電源設計の簡素化が図れ、システム設計の効率向上に貢献します。

<製品化の背景>
 近年のカーナビは、地図描画の高度化に加え、様々な機能の搭載や高性能化が図られ、この傾向は今後ますます進むことが予想されています。このため、情報の処理量は増大し、これに対応するためにプロセッサの高性能化や使用メモリの大容量化が図られており、各デバイスやモジュールの消費電力は増加する傾向にあります。一方、カーナビは限られたスペースに納められるため、各部品に対しては小型化を実現できることが望まれています。このような状況から、カーナビの電源部においても、電源の効率が高く実装面積を低減可能なデバイスが求められています。
 今回、当社はこのような市場ニーズに対応するため、当社では初のカーナビ向けに特化した1チップ電源IC「R2S25402FT」を製品化しました。

<製品の補足>
 プロセッサやDRAM用の各電源回路は、通常最終段が2つのMOSFETで構成されます。本製品は、2つのMOSFETを外付けとし、このMOSFETを駆動するための信号を出力する制御回路を内蔵しています。
 加えて、DRAMの終端抵抗の電圧印加用として、電流のシンク(引き込み)およびソース(出力)が可能なリニアレギュレータを搭載している他、DRAMバックアップモード時に電流を供給するための小型MOSFETを内蔵しています。これらの回路等を1チップに高集積化し、さらに小型の64ピンQFPに納めているため、システムの部品点数削減や実装面積の低減を図れ、カーナビの限られたスペースでの電源設計に貢献します。
また、カーナビの通常動作であるノーマルモード時は、数アンペアレベルの大きな電流を必要とする一方、エンジン停止時のDRAMバックアップモード時は、数ミリアンペアの小電流駆動ですが、いずれのモードにおいても電源の高効率化が必須です。本製品では、ノーマルモード時は外部のMOSFETを駆動し、DRAMバックアップ時の小電流駆動時は、本製品が内蔵する小型MOSFETを駆動する方法としています。これにより、それぞれのモードにおいてスイッチング損失や導通損失を最適化し高効率化を図ることが可能です。
 その他の機能として、スイッチング周波数を外部同期信号により350KHzから480KHzの間で可変可能としており、部品の性能やシステム構成に応じて最適な設定とすることが可能です。また、DRAMバックアップ時のスイッチング周波数は、25KHzの固定周波数にしています。
 今後、さらなる高集積化、高効率化した製品、および高機能化した製品の開発を進め、ラインアップを拡充してユーザニーズに対応していきます。


■ 注記
(注) DRAMバックアップモード: カーナビゲーションシステムでは、システムの初期起動時を除き、エンジン停止時でも、エンジン停止前の最終地図情報と位置情報をDRAMに保持しておき、次のエンジン始動時に、再表示する事が必要です。この時DRAMはメモリ保持のためのリフレッシュ電流が必要であり、この状態を本資料ではDRAMバックアップモードと呼んでいます。それに対し、エンジン動作時の通常動作状態をノーマルモードと呼んでいます。 

* 記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。

■ 応用機器例
 カーナビゲーションシステム

■ 価格
 製品名               R2S25402FT
 パッケージ            64ピンQFP
 サンプル価格(円)<税込> 400

■ 仕様
 * 関連資料 参照


■ お客様からの問い合わせ先
株式会社ルネサス テクノロジ 汎用製品統括本部 パワー・電源IC事業部 製品技術部
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目6番2号(日本ビル)
電話 03(5201)5171 (ダイヤルイン)

以 上

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