日本TI、ダイナミック・レンジ124dBコア内蔵のステレオADコンバーターを発表
日本TI、業界最高性能のダイナミック・レンジ124dBのコアを内蔵するステレオADコンバータを発表
プロ・オーディオ向けに、優れたオーディオ性能を提供する低消費電力、高集積の216KHz 24ビット・デバイス
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、プロフェッショナル向けデジタル・オーディオの録音および処理アプリケーション向けの高性能オーディオ製品の新製品として、分解能24ビット、サンプリング・レート216kHz(キロヘルツ、最大値)のADコンバータ、『PCM4220』および『PCM4222』の2品種を発表しました。これらは2チャネル内蔵の高集積度な製品で、既存の同種の製品と比較して50%低い消費電力特性を提供しながら、業界で最も高いダイナミック・レンジを備え、最高124dB(デシベル)のSNR(信号-雑音比)を提供します。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/sc07064(日本語) から参照できます。
フォーカスライト・オーディオ・エンジニアリング(Focusrite Audio Engineering Ltd)のプロダクト・ストラテジー担当の責任者、ロバート・ジェンキンズ氏(Robert Jenkins)は次のように述べています。「当社はプロフェッショナル・オーディオのお客様にとって性能がすべてでてあることを認識し、オーディオ・プリアンプ製品のアナログ入力からデジタル出力まで、高いオーディオ品質を維持するよう努力しています。TIは新製品の『PCM4222』など、音楽を支える製品の開発を容易にする製品をはじめ、お客様の期待を上回る性能を備えた高性能製品の実現につながる優れたデバイスを供給しています」
今回発表された『PCM4220』および『PCM4222』は、フラットな群遅延特性のフィルタ応答のリニア・フェーズのデシメーション・フィルタ・エンジンをオンチップに集積しており標準モードと低レイテンシー・モードが選択可能なため、スタジオ収録とライブ用途の両方のサウンド・アプリケーションに最適な設定が可能です。また『PCM4222』はデジタル・デシメーション・フィルタをバイパスした6ビットのモジュレータ出力信号の出力も備え、各種特性の外部デジタル・フィルタを接続できるため、高度なオーディオ特性のカスタマイズが実現します。『PCM4220』および『PCM4222』はTDMフォーマットに対応しており、オーディオ・シリアル・ポートに最高4個のデバイスをデイジー・チェーン接続できるため、基板レイアウトおよびシステム構成を簡素化できます。
『PCM4220』および『PCM4222』は高性能と高集積度に加え、48kHz(キロヘルツ)動作時に305mW(ミリワット)と低い消費電力特性を提供し、電源設計を大幅に簡素化することから、USBまたはFirewire経由で、コンピュータのオーディオ・インターフェイス全体に電源を供給するというオプションも実現できます。
『PCM4222』はTIの『PGA2500』プリアンプおよび『OPA1632』オーディオ・アンプと組み合わせることで、業界最高の性能を持つデジタル・オーディオの入力シグナル・チェーンを構成できます。また132dBのダイナミック・レンジを備えた『PCM1792A』をはじめとするADコンバータと、『TPA6120A2』などのローノイズ・ヘッドホンアンプを組み合わせることで、オーディオ信号の入口から出口まで高い忠実度を維持できます。TIのオーディオ向けポートフォリオの詳細、ならびに『Audio Solutions Guide』に関しては http://www.ti.com/audio(英文) から参照できます。
●『PCM42xx』シリーズの特性表
(※ 関連資料を参照してください。)
●供給と価格について
『PCM4220』および『PCM4222』は現在、48ピンTQFPパッケージで出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は『PCM4220』が9.95ドル、『PCM4222』は14.95ドルです。
TIではアナログ技術者向けにセミナ、デザイン・ツール、技術資料、評価モジュール、サンプル提供などの幅広いサポートを提供しています。TIの包括的なアナログ・デザイン・サポートの詳細に関しては、 http://www.ti.com/analogelab の『eLab(TM)』デザイン・センター(英文)から参照できます。
ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp/analog )
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
【 テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて 】
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、教育関連テクノロジーを展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。TIに関する情報はインターネットでも発信しています。
◆読者向けお問い合わせ先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL:http://www.tij.co.jp/pic/
以上
(※ 製品画像、「PCM42xx」シリーズの特性表は関連資料を参照してください。)