ソフトバンクグループ、フェムトセルを使った情報通信サービスの多様化へ実証実験を開始
フェムトセルを使った通信システムの
無線実験局免許の取得について
~IP通信技術の向上と情報通信サービスの多様化に向けて実証実験を開始~
ソフトバンクグループは、総務省よりフェムトセルを使った通信システムの無線実験局の免許を6月28日(木)に取得しました。本日より、固定回線と携帯電話を融合したFMCなど、情報通信サービスの多様化に向けた実証実験を開始します。
フェムトセルとは、家庭やオフィス内の狭いスペースに設置ができる超小型の携帯電話基地局のことです。家庭やオフィスに引き込まれたADSLやFTTHなどのブロードバンド回線を経由して接続されたフェムトセルを導入することで、屋内においても、より高品質な音声や映像などを既存の携帯電話で楽しむことできます。また、使用する電波が弱いという特性もあります。
今回の実験では、実験用のソフトバンク3G携帯電話やYahoo! BBなどを使い、音声通信・データ通信(HSDPA方式)・テレビ電話などの実験を実施します。この実験を通じ、伝送回線として利用するブロードバンド回線の安定性、携帯電話のコア・ネットワークの接続方法、フェムトセルの電波伝搬特性、携帯電話ネットワーク基地局との間における電波干渉の調整方法の検証や性能評価を行うことで、ワイヤレスブロードバンドやIP通信技術の向上と、FMCなど多様な情報通信サービスの発展につながるものと考えられます。
ソフトバンクグループは、この実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、次世代のネットワークにおける通信技術の向上を図り、ユビキタス社会の実現に向け貢献していきたいと考えております。
なお、実証実験の概要は以下の通りです。
【実証実験の概要】
1)実験期間:2007年6月~12月(取得免許の最大有効期間)
2)実験エリア:一都三県(取得免許の最大有効エリア)
3)実験内容:
・携帯電話コア・ネットワークの接続方法
・ブロードバンド回線の安定性
・フェムトセルの電波伝搬特性
・携帯電話ネットワーク基地局との間における電波干渉の調整方法 など
4)周波数帯:2GHz帯
5)適用アプリケーション:
・音声通話
・データ通信(HSDPA方式)
・テレビ電話
・マルチコール など
6)ブロードバンド回線:Yahoo! BB ADSLサービス、Yahoo! BB 光サービスなど
7)実験用基地局数:最大6局
8)実験用携帯電話端末数:最大12台
9)免許申請者:ソフトバンクモバイル株式会社
10)実験協力会社(グループ):ソフトバンクBB株式会社
【実証実験のシステムイメージ】
※ 添付資料参照
【フェムトセル】
※ 添付資料参照
【実験協力会社(合計8社)】
※ 添付資料参照
【参考】
・FMC:Fixed Mobile Convergence 固定電話と携帯電話を融合させたサービス。料金を統一する形態や、1台の端末で固定電話網と携帯電話網をシームレスに利用できる形態などがある。
・HSDPA:High Speed Downlink Packet Access 3G移動体通信システムの標準化団体3GPPの「Release 5」で標準化された通信方式。