リニアテクノロジー、電圧モニタやタイマ搭載のプッシュボタン・コントローラーを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC2953-1/LTC2953-2」を販売開始
DC/DCスイッチング・レギュレータの入出力電圧をモニタするプッシュボタン・コントローラ
2007年7月2日 - リニアテクノロジーは、スイッチング・レギュレータの入出力電圧を監視する電圧モニタおよびタイマを搭載する、高信頼性プッシュボタン・コントローラ「LTC2953-1」およびアクティブ"L"のイネーブル出力を備えたピン互換のプッシュボタン・コンローラ「LTC2953-2」の販売を開始しました。LTC2953-1とLTC2953-2ともに、コマーシャル温度グレードとインダストリアル温度グレードがあり、1,000個時の参考単価は295円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC2953-1は、パワーフェール入力(PFI)コンパレータと低電圧ロックアウト(UVLO)コンパレータを使用して、入力電源電圧が2つの個別のスレッショルド電圧を下回った際に、ソフトウェアとハードウェアの制御出力をトリガします。入力電圧がUVLOスレッショルドを下回ってから調整可能な一定期間が経過すると、イネーブル出力によってスイッチング・レギュレータのシャットダウン・ピンが強制的に"H"になります。また、LTC2953-1はレギュレータの出力をモニタし、過度の負荷によって出力電圧が調整可能なスレッショルドを下回ると、リセット信号をトリガします。このコントローラは、入力と出力の電圧コンパレータに加えて、プッシュボタン入力とソフトウェア割り込み出力を装備しています。
LTC2953-1はこのようなデュアル入力、出力、ブッシュボタン機能を3mm×3mmの小型DFN-12パッケージに搭載し、パワーパス制御、携帯型監視装置、PDA、ノートブック・コンピュータ向けに設計されています。
LTC2953-1は、消費電流がわずか14μAで、2.7V~27Vの広い入力電源範囲で動作するので、1セルまたは複数セル・バッテリ・アプリケーションや、24V(許容誤差±10%)で動作する産業用電源ラインに適しています。堅牢なプッシュボタン入力は、ノイズの多い環境で動作できるように設計されており、最大±10kV(人体モデル)のESDに耐えることができます。
UVLOコンパレータは電源をスムーズにラッチオフし、電源モニタ入力が条件を満たしてから200msが経過するまでリセット出力は"L"のままです。内蔵のUVLO、PFIおよび電圧モニタ・コンパレータは、全温度範囲で1.5%精度を達成します。1個のコンデンサで、調整可能なパワーダウン・タイマを制御し、システムがシャットダウンの前に必要なすべてのハウスキーピング手順を実施できるようにします。
【LTC2953-1/LTC2953-2の特長】
・広い動作電圧範囲:2.7V~27V
・システム電源のプッシュボタン制御
・低消費電流:14μA
・パワーフェール・コンパレータにより、警告を発生
・UVLOコンパレータにより、電源をスムーズにラッチオフ
・200msリセット付きの調整可能な電源モニタ
・調整可能なパワーダウン・タイマ
・アクティブ"H"のEN 出力(LTC2953-1)により、DC/DCコンバータ制御が可能
・アクティブ"L"のEN 出力(LTC2953-2)
・シンプルなインターフェイスにより、システムを正しくパワーアップ/パワーダウン可能
・スレッショルド精度:±1.5%
・プッシュボタン・ピンに対する±10kV ESD(人体モデル)
・12ピン3mm×3mm DFNパッケージ
●参考画像:監視機能を備えたプッシュボタン・コントローラ
(※ 関連資料を参照してください。)
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