ザインエレクトロニクス、新技術採用のチップセットをネットワークカメラ向けに出荷開始
V-by-One(R)新製品のネットワークカメラ向け量産出荷開始のお知らせ
-90%超のケーブルを削減しひずみのない長距離デジタル情報伝送を実現するチップセットを投入-
当社は高速インターフェース新技術であるV-by-One(R)(注)を開発しましたが、この度、同技術を用いた新製品THCV213/214が、ネットワークカメラ市場向けに量産出荷を開始いたしましたので、お知らせいたします。なお、これら新製品を搭載したネットワークカメラは既に一部発売開始されています。
当社が開発した新インターフェース技術V-by-One(R)は、画像等の大容量のデジタル情報を従来方式と比べて10%未満という圧倒的に少ないケーブル本数によりひずみによる劣化なく伝送できる技術であり、5~10メートルという長距離伝送できる特長も持っています。
今般、同技術を用いた新製品THCV213/214をネットワークカメラ向けに量産出荷を開始しましたが、IEEE1394やUSB2.0などのインターフェースを用いた従来の方法では、jpeg等圧縮処理のためにリアルタイムでのデジタル画像伝送に不向きでしたが、V-by-One(R)を用いると、ネットワークカメラやセキュリティカメラにおいても、リアルタイムのデジタル動画像伝送の用途に対応することが可能となりました。
当社の独自技術により、リファレンス・クロックが不要で、TTL/CMOS方式に比較しケーブル本数を削減し、また、周辺部品が不要な簡素なシステムを構成することが可能となります。また、周波数を特定せずに利用可能であるため、複雑なシステム構成を組むことなく、低コストでカメラシステムに組み込むことができます。
当社では新製品THCV213/214を、ネットワークカメラ市場にとどまらず、現在、自動車内マルチメディア市場向けにも注力した拡販も積極的に行っています。V-by-One(R)技術は、そのほかの広範な市場にも適用できます。CCDやCMOSセンサーを用いるスキャナや複合プリンタにおける読取装置稼働部の小型化や基板間インターフェース等の事務機器内の情報伝送、デジタルビデオカメラにおけるイメージプロセッサと画像パネル間のスペース制約の高い機器における情報伝送、販売時点情報管理システム(POS)端末や銀行等の現金自動引出機(ATM)などにおいても、内部の情報伝送に用いることが可能です。
また、THCV213/214はCMOSプロセスを使用しており、優れたコストパフォーマンスを持っており、今後、他機能との統合化やIP提供など、市場のニーズに対応した事業展開を行っていくこととしております。
■THCV213/214の特長
-1本の差動信号線による18bitデータと4bit制御信号送信
-広域対応周波数 5MHz~40MHz
-LOCK検出機能
-プリエンファシスモード
-選択可能なクロック・エッジ
-パワー・ダウン・モード
-低電力単一3.3VCMOSデザイン
-48pin TQFP/48pin QFN
■ネットワークカメラでの活用イメージ
添付資料をご参照ください。
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