オートデスク、アークデータ研究所と建築構造設計効率化で協業
オートデスク、構造設計分野に進出
アークデータ研究所と建築構造設計効率化で協業
建築基準法改正に伴う確認申請プロセスの変更に対応するソリューションを提供
オートデスク株式会社(本社:東京都中央区、社長:鬼澤盛夫)とアークデータ研究所(本社:東京都荒川区、社長:吉沢俊正)は、建築構造設計業務の効率化ソリューションを2007年9月に提供開始することで合意し、マーケティングおよびセールス活動で協業することを発表しました。
建築設計業務は、意匠(デザイン)設計と構造設計に大別されています。構造設計は、意匠設計を構造的に補完する役割であり、建築設計の中でも重要な役割を担っています。オートデスクはこれまで、日本においては意匠設計のソリューションだけを提供していましたが、本日の発表によって構造設計の分野に本格的に進出します。
6月20日に施行された建築基準法改正で、建築設計者は、これまで以上に正確な設計図書の提出を求められるようになります。特に構造設計分野では、確認申請時に構造計算書と設計図面の整合性に厳密な審査が入ることになります。
これに対し、ビルディングインフォメーションモデリング(以下:BIM)のコンセプトのもと、3次元設計による図面間の整合性確保の重要性を訴えてきたオートデスクと、一貫構造計算及び建築CADシステムを提供するアークデータ研究所は、両社の協業により、CAD と構造計算ソフトとの連携を実現し、建築構造設計の計画、計算から設計図書作成までの一連の業務をシームレスにつなげるソリューションを提供します。
今回提供するソリューションの構成アプリケーションは、「AutoCADR RevitR Structure - Suite 2008」(オートデスク)と「ASCAL」、「adpack-PRO構造図」(アークデータ研究所)の3種類です。それぞれの特徴を生かしながら、シームレスにデータ連携をさせることで、計画から建築確認申請に至る一連の業務フローで、高い整合性を実現します。このソリューションによって、構造設計者は建築確認申請における審査で、提出設計図書間の人為的不整合を大幅に取り除くことができ、スムーズな確認申請手続きを行うことができるようになります。
【AutoCAD Revit Structure Suite 2008】
建築業界をはじめ、広範な分野で市場をリードする「AutoCAD」に、建築構造設計向けビルディングインフォメーションモデリング(BIM)アプリケーションである「Revit Structure」を統合したパッケージです。Revit Structureは、一元化されたインテリジェントな設計情報とサードパーティ製の解析アプリケーションを双方向でリンクさせることにより、構造設計および設計図書の統合と整合性を図ります。
【ASCAL】
層・層-軸・軸の一貫構造設計プログラムの容易さと、汎用解析プログラムの自由形状入力の利点を持つ一貫構造計算プログラムです。荷重伝達できるスラブ・小梁があればトラス屋根、材軸偏心、任意形状のビル形状からプラント構造物まで、あらゆる構造種別についても、荷重から応力計算、保有耐力、計算書作成まで一貫計算します。RC/S/壁式RC 造まで、混合構造物の一貫構造計算も可能。また新たに木造建築に対するASCAL 木造も登場します。
【adpack-PRO 構造図】
構造図を効率よく作図・編集するために、構造に特化したコマンドを豊富に保有するAutoCAD アドオンプログラムです。伏図・軸組図はもちろんのこと、断面リスト作成、鉄骨詳細図作成、架構詳細図用鉄筋作図機能を提供します。断面リスト作成は各パラメータの入力により、個別に作図することもできますが、所定のフォーマットでEXCEL に記入すると、一括で断面リストを生成することができます。また架構詳細図作成では、大梁・柱主筋、あばら筋、帯筋の作図に加え、定着長の作図、フックの作図もできます。鉄骨詳細図では、各種鉄骨、ジョイントの作成、溶接記号の作図機能等、構造図作成をスピーディーに効率的に行うことができます。
【価格(税込み)】
* 関連資料 参照
以上
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オートデスクインフォメーションセンター TEL:0570-064-787
(株)アークデータ研究所構造ソリューション部 TEL:03-5850-5700
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