宇宙通信、「次世代データ分散ネットワークシステム」の広域テスト環境を稼動
次世代データ分散ネットワーク 広域テストベッドが稼動
~災害時でもダウンタイムゼロ。事業継続はデータ分散ネットワークの活用で~
宇宙通信株式会社(以下宇宙通信、本社:東京品川区、代表取締役社長:安念彌行)は衛星通信の消失訂正技術を応用した「次世代データ分散ネットワークシステム」(*1)を開発し、災害対策やセキュリティに積極的に取り組んでいる下記電力会社系の通信会社・データセンターと広域テストベッド(*2)を稼動させました。
また7月24日(名古屋)、8月2日(東京)に開催される事業継続対策セミナー(*3)にて、次世代データ分散ネットワークのご紹介、及び広域テストベッドを用いたデモンストレーションを実施いたします。
広域テストベッド構築にご協力いただいた通信会社・データセンター
(北海道) 北海道総合通信網株式会社(HOTnet)
(東京都) 日本デジタル配信株式会社(JDS)
(大阪府) 株式会社ケイ・オプティコム(K-OPT)
(福岡県) 株式会社キューデンインフォコム(QIC)
【 次世代データ分散ネットワークの特徴 】
1)管理情報まで含めた暗号化と情報分散技術による高い秘匿性
2)徹底的にシングルポイントを排除、利用者の情報を災害をも乗越え保存する信頼性
3)多数のハードウエアの自律協調により、低消費電力と低運用コストを実現
本システムを利用することにより、企業情報や医用情報、個人情報、行政情報といった重要データを、セキュリティを確保しながら たとえ災害時であっても中断無くアクセスし続ける事が可能となり、かつ、システム運用・管理に要する人的負担も軽減することができます。さらにシステム全体の消費電力を低減しながら、一極集中しがちな電力消費を複数拠点に分散することで、環境負荷の低減にも寄与します。
宇宙通信は、本システムにご関心をお持ちの企業・団体様に、広域テストベッドを実際にご利用頂いたうえでご評価を頂き、本年度後半での事業化を目指します。
企業や個人の活動が高度に依存している現在のコンピュータネットワークの次世代形として「記憶するネットワーク」という概念のもと、その具現化の第一歩として次世代データ分散ネットワークシステムを開発しました。「記憶するネットワーク」とは、ネットワークが情報の通信路としての機能に加え情報を記憶する機能を持つことによりネットワークに参加するコンピュータが協調するという概念であり、地球上に張り巡らされたネットワーク全体で負荷分散することで過度な冗長を省き、省電力、省スペース、省労力を獲得しつつ、需要にあわせた拡張性と高性能、高機能、高信頼性を実現するというものです。企業がその本来業務遂行のための支援システムとして導入した情報システムの維持管理に多大な人的リソースを割かなければならなくなった現状を改善することから始まり、放送と通信の融合や個人の記憶分野まで広がりうるものと考えています。宇宙通信は今後もこの概念に賛同いただけるパートナーと、「記憶するネットワーク」の発展を目指して行きます。
(次世代分散ストレージシステムに関するお問い合わせ先)
宇宙通信株式会社 新規事業開発部 電話:03-5462-1379