リニアテクノロジー、HDMI機器に対応した双方向バスバッファを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC4307-1」を販売開始
HDMI機器に対応した双方向容量絶縁を提供する2線バスバッファ
2007年7月24日 - リニアテクノロジーは、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)のソース機器とシンク機器間の容量バッファリングとレベルシフトを行うHDMI準拠双方向バスバッファ「LTC4307-1」の販売を開始しました。LTC4307-1は小型の8ピン(3mm×3mm)DFNまたは8ピンMSOPパッケージで供給され、±5kVの人体モデルESD保護を提供します。1,000個時の参考単価は275円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
HDMI規格では、機器のディスプレイ・データ・チャネル(DDC)の入力容量が50pF以下であり、シンク機器(デジタルTV等)から高精細ビデオ・ソース機器へデジタル・データを受け渡す2線バスバッファの搭載が規定されています。LTC4307-1は、サブ10pFのデータおよびクロック入力容量を容量バッファリングとともに実現するので、機器はHDMI DDC入力容量コンプライアンス・テストを容易にクリアできます。
LTC4307-1は、双方向容量バッファリングによって50pFを上回る可能性のある内部バス容量を絶縁し、HDMIケーブルにサブ10pFを提供します。また、レベル変換機能を搭載しているので、3.3V HDMI機器を5V HDMI DDCバスに安全にインターフェイスすることができます。LTC4307-1は低電圧ロックアウト保護を行い、さらに、バスに接続する前にデータ・トランザクションの完了について入力および出力バスをモニタすることによって、データの破損を回避します。READY出力ピンは、バスが接続状態で通信の準備ができていることを知らせるデジタル・フラグを供給し、HDMIのHot Plug Detect(HPD)信号を制御するのに使用できます。LTC4307-1によって追加されるロジック"L"オフセット電圧はわずか60mVなので、VOL制限値を超えずに複数のLTC4307-1を直列にカスケード接続できます。
【 LTC4307-1の特長 】
・ディスプレイ・データ・チャネル(DDC)用の双方向バッファ
・HDMI仕様バージョン1.3のDDC容量要件に準拠
・3.3Vおよび5V間のレベル変換
・±5kV人体モデルESD保護
・バッファのオフセット電圧:負荷と関係なく60mV
・非準拠VOL I2Cデバイスと互換
・I2C、I2C Fast Mode、SMBus規格に準拠
・READYオープンドレイン出力
・小型8ピン(3mm×3mm)DFNおよび8ピンMSOPパッケージ
*注:VOLのOL,I2Cの2は下付。
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リニアテクノロジー(株)
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www.linear-tech.co.jp
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