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ニュースリリースのリリースコンテナ第二倉庫

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2025'02.07.Fri
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2007'08.03.Fri

米IBM、フロリダ大学とオープン・スタンダードを活用し医療装置の能力を強化

フロリダ大学とIBMがオープン・スタンダードを活用して医療装置の能力を強化

-同大学「スマート・ハウス」が、医療サービスの改善に焦点を当てた技術を導入-


[米国フロリダ州ゲーンズビルおよびニューヨーク州アーモンク 2007年7月24日(現地時間)発]
 現在、「装置」は、一定時間に一つの機能を提供するものと考えられており、それ以上の機能は期待されていません。例えば、診療所において、血圧計は読み取りを1回表示したら役目は終わりです。しかし、日常生活で重要な装置が、利用者の指示に従って、継続的かつ自動的に作動し、新しいサービスを提供するための重要な情報を、活用できる人々に送ることが可能になるならばどうでしょうか?そのような世界では、利用者中心の新しいビジネスが繰り広げられることになるでしょう。

 多様な装置や機能が出現してきているおかげで、この世界が手の届くところにまで来ているというのが現実なのです。

 フロリダ大学(University of Florida、以下UF)とIBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は、無線・有線、近距離・遠隔を問わず、あらゆる種類の装置について、その機能を拡張するための「ロードマップ」を提供する、新しく画期的な技術を発表しました。組み込み型装置とITドメイン、オープン・コミュニティー、アライアンスにおいて整備された標準機能を活用し、自動的に認識された装置が、登録した情報を医療機関のような権限のある第三者に送ることができるようにします。次にこの情報によってさまざまな業界の企業が、一時的または継続的に、リアルタイムで顧客のニーズを把握することができるようになり、顧客毎にカスタマイズされ、継続的に進化していくような形でこの情報を役立てることができます。医療業界では、病気がちな人々や高齢者にとってこの技術は良い影響をもたらすと考えられます。

 この新しい装置を原動力とするモデルの能力を実証するために、UFとIBMは、フロリダ州ゲーンズビルにある同大学の著名な「ゲーター・テック・スマート・ハウス」研究所で、最新鋭の装置を主軸とする、患者モニタリング・サービスを試験的に実施しました。スマート・ハウスは、高齢者が最大限に自立した、質の高い生活を送れるよう支援する無線センサー技術開発を目的とする、独立の研究施設です。

 今日、この新技術によって、「スマート・ハウス」は新しいインタラクティブな医療サービスのモデル作りを行っています。このようなサービスは、患者の装置利用状況を読み取り、患者の健康状態を常時監視し、離れた場所にある企業へ医療サービスに必要なデータを送ります。病院、研究所や診療所を含む、こうした企業は、入手した情報を活用して、より有益な形で患者に医療サービスを提供します。

 たとえば、血圧やグルコースのモニターとしてスマート・ハウスの装置を糖尿病患者が使用すると、Webベースの評価・監視コンソールを経由して、幅広い医療機関向けに標準化された形式で保存・利用することが可能な、バイタル・サイン・データを送ります。このようなソリューションは、血圧の危険な急上昇といった体調の変化を検知できるばかりでなく、入手した情報を患者個人の医療サービスとフィットネス・プログラムの全体計画へと関連付けることができます。

 オープンで拡張可能なアーキテクチャーを使用することにより、幅広い医療ケア・ネットワークを通じて情報にアクセスできるようになります。情報の流れや重大な事象の発生を動的に構成することができ、従来の対象を限定した医療サービスだけでなく、条件の変化、新技術、および医療機関の目的に応じたサービスの提供が可能になります。

 外来患者のバイタル・サイン、治療、検査結果、そして物理的な活動に関する継続的な情報収集と監視によって、専門家の協力を得た評価や治療が可能になり、初めて対応する場合でも、正確な、最新の患者の医療履歴を入手することができます。このようなアプローチによって、既存の医療情報システムと併せ、さまざまな統合装置からの動的な情報の相関分析および傾向分析が可能になり、その進化と成長が支えられることで、Webベースのソフトウェアによる医療ソリューションへとつながっていきます。

 エクリプス財団のエグゼクティブ・ディレクター、マイク・ミリンコビッチ(Mike Milinkovich)氏は次のように述べています。「医療サービスにおける情報技術の役割は、急速な変化に備えることにあります。そして、私たちの生活に対して好ましい影響を及ぼす将来の医療情報ソリューションの実力は、ニーズや状態に即して調整・進化する能力に依存しています。エクリプス財団が、将来の高度な構成・管理が可能な医療ソリューションへとつながる技術の研究開発を支援し、スポンサーとなることができることを嬉しく思います。」

 IBMとUFは、特に医療をはじめとする幅広い業界に対してこの新技術を応用できると考えています。たとえば、(1)RFIDセンサー・データをシステムに直接送るなど、即時対応が可能な出荷監視・管理が要求される卸売業者、小売業者、流通業者、(2)統合化の進んだリアルタイムのロジスティクスおよび状況把握によるメリットを得られる、物資追跡や報告だけではなく、それ以上の機能が必要な軍事コントロール・センター、(3)製造から出荷までのプロセスを通じて製品を監視し、輸送中に環境条件を制御し、最終納品を確認しなければならない危険物の輸送業者などが考えられます。

 フロリダ大学のコンピューター情報科学工学部の教授であるスミ・ヘラル博士(Dr.Sumi Helal)は次のように述べています。「フロリダ大学はIBMと協力し、システム・インテグレーターや企業がより高度な機能性に集中し、ある特定の物理的領域でよりレベルの高い抽象化を実現する上で役立つ、新しいサービス指向のプログラミング・モデルの設計に力を入れています。ひとつの既知のサービス、あるいは一連のサービスを提供することで物理的領域とデジタルの領域を橋渡しすることにより、私たちは次世代のインターネット・ベースの企業システムを実現する可能性をひらきました。」

 今日の標準は、変化し続けるあらゆる種類のビジネス上の優先項目や需要に取り組むために、利用・再利用、統合が可能な、サービスおよびイベントに基づく一連のモデルを通じて、ビジネス・システムを統合しています。IBMとUFは、このような業界のシフトは、強力でオープンなコミュニティー内でしか実現しないと見ています。そのためには、既存の標準の採用と、標準に加えオープン・ソースを活用した技術を実現することで、貢献することが求められます。OSGiは、遠隔操作による設定、保守および適応が可能なモジュラー・システムを規定しています。W3C標準は、相互運用が可能で、高度にスケーラブルな、信頼性とセキュリティーに富んだ企業向けシステムを規定しています。Eclipseは、強力なオープンソース・ソフトウェア・コミュニティーを提供します。IBMは、主な実現コンポーネントをエクリプスのオープン・ヘルスケア・フレームワーク(OHF)の装置プロジェクトに提供することでこの取り組みの種をまきました。

 IBMのチーフ・メディカル・オフィサーであるリチャード・バカラー(Richard Bakalar)は、次のように語っています。「物理的環境の監視や制御は今に始まったことではありませんが、その一方で、組み込み型システムのデベロッパーは、伝統的に閉鎖的な環境で複雑なシステムを構築してきました。UFとIBMは、センサーなどの装置の物理的な世界について、企業システム内に直接統合する必要性と機会の両方を見出しています。これをオープンな環境で実行することにより、医療のような重要な業界でイノベーションを妨げてきた市場における阻害要因を取り除き、中断されることのないネットワーキングを原動力とする、より幅広い装置市場が開かれることになります。」


 この新しい、装置を原動力とする技術が、高齢者向けの医療サービスの提供に関連して、いかに私たちの生活をより良いものに変えることができるかを示す事例については、「A Smarter World for Charley」(http://www.monstrouslittlevoice.com/charley.html)をご覧ください。


以 上


 *当報道資料は、2007年7月24日(現地時間)に、IBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
 http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21926.wss


 *IBMは、IBM Corporationの商標。
 *その他の会社名・製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標。

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