万有製薬、乳幼児向け喘息治療薬「シングレア細粒4mg」の承認取得
気管支喘息治療薬「シングレア(R)細粒4mg」承認取得のお知らせ
1~5歳の乳幼児喘息患児にのませやすい剤形が既存の製品ラインに新たに追加
Registered trademark of Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A
万有製薬株式会社(本社:東京、社長:平手晴彦)は2007年7月31日、乳幼児の喘息治療薬「シングレア(R)細粒4mg」(一般名:モンテルカストナトリウム)の承認を取得しました。「シングレア(R)細粒4mg」は、口の中で水なしで溶けるため、乳幼児の喘息患児に大変のませやすい新剤形となっています。
現在、当社では成人用(15歳以上)の「シングレア(R)錠10」および小児用(6~14歳)の「シングレア(R)チュアブル錠5」を発売しており、今回の「シングレア(R)細粒4mg」の承認を受けて、新たに乳幼児用(1~5歳)の剤形が追加されることになりました。
喘息は、空気の通り道である気道に慢性的な炎症がみられる疾患で、小児喘息患者は国内外を問わず近年増加の傾向にあります[1]。喘息治療においては、日頃から気道の炎症やアレルギー反応を抑え、喘息を起こさないようにする長期的な管理が重要です。「シングレア(R)」を含むロイコトリエン受容体拮抗薬は、国内外の喘息管理ガイドラインにおいて長期管理薬(コントローラー)として推奨されています。「シングレア(R)細粒4mg」は1日1回経口投与で気道炎症を抑制し、喘息症状を改善します。国内で実施された臨床試験では、「シングレア(R)細粒4mg」の投与により、小発作回数[2]が治療前値7.98回から、治療2週目では4.56回に減少、さらに8週目では2.60回に減少しました。
また、喘息は小児がかかる慢性疾患の中で最も発症頻度が高く[3]、発症のピークは1~3歳までで、5歳までに約90%が発症します[4]。「シングレア(R)細粒4mg」は、苦味がなく、口の中ですぐに溶け、水なしで直接のませることができることから、乳幼児にものませやすい薬剤です。スプーン1杯(約5mL)程度のヨーグルトやゼリー、アイスクリームなどに混ぜてのませることもできます。「シングレア(R)細粒4mg」の登場により、乳幼児の喘息治療に携わる医師や、喘息患児の保護者の方にとって新たな選択肢が広がることになりました。
「シングレア(R)」は、1997年に海外で発売以来すでに90ヵ国以上で販売されており、「シングレア(R)細粒4mg」は2002年に海外で発売されて以来62ヵ国で承認取得しています。
*当社ホームページでは、一般の方向けにお子様の健康、病気やけがへの対処法を「すこやか子育て健康百科」と題してわかりやすくご紹介しています。
「すこやか子育て健康百科」のページ
http://www.banyu.co.jp/sukoyaka/index.html
[1]WHO(世界保健機関)のFact sheet( http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs307/en/index.html )
文部科学省発表の「アレルギー疾患に関する調査研究報告書」
[2]軽い喘鳴があり、軽い陥没呼吸を伴うこともある症状の回数
[3]WHO(世界保健機関)のFact sheet( http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs307/en/index.html )
[4]小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005