IDC Japan、国内ファイバーチャネルスイッチ市場の実績と予測を発表
国内ファイバーチャネルスイッチ市場の実績と予測を発表
・2006年の出荷金額は、前年比12.2%増の134億2,000万円
・ブレードサーバー向けスイッチやシャーシスイッチが中期的な牽引役へ
・2011年までの年間平均成長率は、金額で11.2%、ポート数で35.0%
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内ファイバーチャネル(FC)スイッチ市場の2006年の実績と、2011年までの予測を発表しました。それよると、2006年のFCスイッチ市場は、出荷金額(Factory Revenue)が134億2,000万円で前年比12.2%増、出荷ポート数が24万9,692ポートで同35.9%増となりました。また、2006年~2011年までの年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は出荷金額を11.2%、出荷ポート数を35.0%と予測しています。
IDCでは、SAN(Storage Area Network)に使用されるFCスイッチを、フィクスドポートスイッチ、シャーシスイッチ、ブレードサーバー向けスイッチの3つのカテゴリーに分けて調査しています。2006年の国内FCスイッチ出荷金額は、シャーシスイッチが前年の通信事業者向け大型特需の反動で落ち込んだものの、フィクスドポートスイッチとブレードサーバー向けスイッチの成長で3年連続の2桁成長を達成しました。フィクスドポートスイッチは、小規模SANの導入増加にともない、低価格なエントリースイッチの需要が拡大し、市場の伸びを牽引しました。
また、ブレードサーバーのシャーシに搭載されるブレードサーバー向けスイッチは、2006年に大幅な成長を達成しました。これは、ブレードサーバーシャーシへの搭載率が大幅に上昇したためです。国内におけるブレードサーバーの需要拡大にともない、ブレードサーバー向けスイッチはFCスイッチベンダーの新しい収益の柱になりつつあります。シャーシスイッチは大型特需の反動で2006年は落ち込みましたが、特需の影響を除くと、着実に成長しています。これは、国内企業においても、大規模SANの導入や、小規模SANの統合が進んでいるためです。
2007年以降の国内FCスイッチ市場はSANの導入拡大にともない2桁成長を持続しますが、市場の牽引役はフィクスドポートスイッチから、シャーシスイッチとブレードサーバー向けスイッチにシフトするとIDCでは予測しています。国内企業のストレージ投資が統合化の方向へ進んでいることが、その背景にあります。また、法規制や内部統制強化に対応しようとする国内企業の動きも、ストレージ統合を加速させると考えられます。IDC Japan ストレージ/サーバー・グループディレクターである森山 正秋は、「国内のSAN投資が大きく変化し、FCスイッチの成長セグメントは、シャーシスイッチやブレードサーバー向けスイッチへのシフトが始まっています。FCスイッチベンダーにとっては、成長セグメントを見極め、そこでのビジネスを拡大していく製品戦略やサポート戦略が重要になっています」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内SANスイッチ市場 2006年の分析と2007年~2011年の予測」(J7400306)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内FCスイッチの2002年~2006年の出荷実績と2011年までの予測が含まれています。出荷実績は出荷台数、出荷ポート数、出荷金額の観点から、予測は出荷ポート数と出荷金額の観点から分析しています。
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
レポート概要:国内SANスイッチ市場 2006年の分析と2007年~2011年の予測
http://www.idcjapan.co.jp/Report/Storage/j7400306.html
<参考資料>国内ファイバーチャネルスイッチ市場出荷金額予測、2006年~2011年
添付資料をご参照ください。
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