システム・ロケーション、トヨタ独自の新「残価システム」をトヨタファイナンスと開発
トヨタグループ独自の新「残価システム」をトヨタファイナンスと開発に関するお知らせ
自動車金融工学を手がけるシステム・ロケーション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:千村 岳彦)は、トヨタファイナンス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:藤田 泰久氏、以下「TFC社」)がトヨタグループ独自の新「残価システム」を開発するにあたり、残価算出ノウハウや残価システム設計ノウハウなどを提供しました。同システムはTFC社がトヨタ車販売店を金融面から側面支援するために開発され、本年7月より全国のトヨタ販売店への新残価率の展開を開始しています。
記
1.概 要:
トヨタ販売店が顧客に「残価設定型プラン(残価設定型ローン)」を積極的に提供していくなかで、将来における中古車相場をより精緻に把握したうえでの残価率設定の必要性が高まってきたことを背景に、当社はトヨタ自動車およびTFC社とノウハウを共有することで新「残価システム」の開発を支援致しました。この7月よりTFC社が全国のトヨタ販売店への新残価率を展開しています。
2.「残価システム」について:
・マーケットデータを統計的手法で分析することで、恣意性なく信頼性の高い残価を算出するシステム
・TFC社が全国トヨタ販売店向けに新残価率として展開
・本システムに基づき、イージーペイメント(低賦払い)をご提供
※TFC社が展開する新残価率を使った「残価設定型プラン」の取扱い、新残価率の利用判断は各販売店に委ねられており、販売店毎に商品の取扱い、対象車種、設定残価率が異なるケースがあります。
3.当社のこれまでの取組みとの関連について:
残価予測モデルは、当社がリース期間満了車の入札会を開始した1992年以来、同入札会で蓄積したデータ等をベースに2000年6月に“残価設定支援システム「RV Doctor*1」としてシステム化することを実現しました。
その後、車種カタログデータベース「車種DB」、買取価格算出支援システム 「PV Doctor*2」を順次開発してまいりました。
今回、当社がパートナーとなって開発されたトヨタグループ独自の新「残価システム」では、これらのモデル化過程やシステム構築で培ったノウハウを基に、更に精緻に分析を行い恣意性のない、より信頼性の高い残価算出を実現しています。
*1 RV:Residual Valueの略
*2 PV:Present Valueの略
4.背景と今後の当社事業における展開について:
残価設定型ローンは、欧米では一般的なオートローンの手法で、今後日本でも急速な需要拡大が見込まれています。そうした状況下で当社の残価予測モデルは、新車の残価設定型ローンにとどまらず、中古車の残価設定型ローン、リース会計基準変更後のオートリース市場などでも、その必要性、需要の大幅な拡大が予想されています。
また、当社の残価予測モデルは、在庫を担保に銀行や信販会社が融資を行う「動産担保融資(ABL)」の担保評価モデルとしても活用され、徐々に実績が伸びてきております。
既に当社では、これら市場の要求に対応するため、オートリース会社、信販会社、銀行など約40社への残価予測モデル/システムの提供、経産省主催の「ABL協会」への参画などを行ってきましたが、今回のTFC社との提携により、自動車の残価予測モデル・担保評価モデルにおいて業界標準を確立していきたいと考えています。
以 上
*会社概要は、添付資料をご参照ください。