テルム、PCB汚染土壌処理施設の商用運転を開始
国内初の拠点型PCB汚染土壌処理施設の完成ならびに開所について
株式会社テルム(取締役社長 邉見芳郎、以下「テルム」)が、4月下旬以降、北九州市若松区響町に建設してきました国内初のPCB汚染土壌浄化施設が完成しました。8月6日に開所式を行い、今後、本格的な商用運転を開始する予定です。株式会社東芝(代表執行役社長 西田厚聰、以下「東芝」)と株式会社鴻池組(代表取締役社長 玉井啓悦、以下「鴻池組」)は、装置の運転管理などの面で技術的なサポートを行います。
本施設の処理対象物は、PCB、ダイオキシン類、残留農薬による汚染土壌で、恒常的に稼動する拠点型のPCB汚染土壌の処理施設としては、全国初の稼動となります。当面の処理規模は1日約7.2トン、年間処理量約1,700トンを予定しています。
本施設は、土壌中の水分を利用してPCBなどの汚染物を分解する、安全で浄化性能の優れたジオスチーム法を採用しています。東芝は2001年に本方式の開発を始め、2004年度からテルム、鴻池組とともに実用化に取り組んできました。本施設の運営は東芝の100%子会社であるテルムが行い、東芝および鴻池組が装置の運転管理面などを技術支援します。また事業実施にともない3月26日に北九州市と環境保全協定を締結しました。
本施設の無害化設備は、既に行っている環境省や国土交通省の実証実験を通じて安全性・浄化性能を確認したものと同一のシステムを用います。
・名称 株式会社テルム 土壌浄化センター
・場所 北九州市若松区響町1丁目62番-1
・敷地面積 約8,000m2
・建屋面積 約1,600m2
・人員規模 22名
・処理対象物 PCB、ダイオキシン類、残留農薬による汚染土壌
<背景と狙い>
全国各地でPCBなどの土壌汚染が顕在化していますが、国内にこれらの汚染土壌を処理できる施設がなく、安全で浄化性能が優れた処理施設が求められていました。東芝、テルム、鴻池組の3社は本施設により汚染土壌を再生し、安心して暮らせる環境を保全できるように積極的に取り組みます。
<ジオスチーム法について>
* 関連資料 参照
<テルムの概要>
* 関連資料 参照
以 上