協和エクシオ、岩手県に最新設備の養豚施設「八幡平ファーム新農場」が完成
協和エクシオ、最新鋭のシステム・設備を備えた養豚施設
「八幡平ファーム新農場」建設工事が完成
株式会社協和エクシオでは、母豚1,630頭の繁殖-肥育一貫生産を行う東北有数の規模を誇る養豚施設「八幡平ファーム新農場」の建設工事一式を受注し工事を進めておりましたが、この度すべての工事が完成し、発注者である農事組合法人八幡平ファームへの引き渡しが完了しました。
今回当社が手掛けた工事は、7.6ヘクタールの広大な敷地内で母豚1,630頭を一貫生産する大規模農場で、「地域と協調し、安全でおいしい豚肉を提供する農場の建設」という施工主の姿勢を反映し、SPF豚農場の防疫設備基準に対応した豚舎施設のほか、環境対策として堆肥化施設、排水処理施設も敷地内に併設したものです。
本施設には、検疫舎、交配舎、妊娠豚舎、分娩舎、仔豚舎、肥育舎の合計14棟のウインドレス豚舎を建設。すべての豚舎に空調コントロールシステムが設置され、豚の発育段階に合わせた室温、換気調整を可能にしています。また肥育舎には、今後、国内での普及が期待されているリキッドフィーディング(液餌)システムを導入。豚の求める栄養レベルに合わせ、極力無駄を省いた給餌を可能とし、先進事例として注目されています。これらのシステムは養豚先進国であるドイツから導入した最新鋭のシステムで、省エネ対策にも有効なシステムです。
さらに糞尿処理は、施設周辺の環境保全にも配慮した高度処理設備で、資源の循環利用を目的としたリサイクルシステムを採用。豚糞は堆肥化施設で発酵処理後、ペレット加工及び袋詰を行って有機堆肥としての普及を図っていくほか、尿や洗浄水は排水処理施設で活性汚泥処理後、MF膜(精密膜)とRO膜(逆浸透膜)の2段階の膜処理を行い、おもに舎内洗浄用水としてリサイクルします。
「八幡平ファーム新農場」の施設概要は以下の通りです。
施工主:農業組合法人八幡平ファーム
所在地:岩手県九戸郡洋野町
敷地面積:7.6ha
飼育規模:母豚1,630頭 繁殖-肥育一貫経営
施設概要:1.豚舎施設
ウインドレス豚舎(全14棟…検疫舎1、交配舎1、妊娠豚舎1、分娩舎1、仔豚舎2、肥育舎8)
リキッドフィーディングシステム(肥育舎)
2.尿処理施設
中空糸膜浸漬式活性汚泥処理施設
逆浸透膜透過処理施設
3.堆肥化施設
脱臭槽付密閉堅型コンポスト
ペレット加工・袋詰設備
※SPF豚…SPFはSpecific Pathogen Freeの略で、豚の成長に重大な障害を与える5つの病原体を全く持たない豚。
※参考画像は添付資料をご参照ください。