富士通と独シーメンス、手のひら静脈認証ビジネスで協業
シーメンスと富士通が手のひら静脈認証ビジネスで協業
~富士通の「PalmSecure」のグローバルビジネスを加速~
富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒川博昭、以下 富士通)とSiemens AGのITソリューション・サービス事業部門であるSiemens IT Solutions and Services(主拠点:ミュンヘン、ウィーン、グループ長:クリストフ・コルラッツ、以下 シーメンス)は、手のひら静脈認証ビジネスで協業してまいります。シーメンスは、同社の生体認証ソリューション「ID Center(アイディセンター)」に富士通が開発した手のひら静脈認証装置「PalmSecure(パームセキュア)」を採用いたします。「ID Center」と「PalmSecure」の二つの製品の融合により、シーメンスが手のひら静脈認証を用いた新しい生体認証ソリューションを開発してグローバルに提供するものです。
手のひら静脈認証装置「PalmSecure」は、手のひらに近赤外線を照射して静脈パターンを読み取り、登録済みの静脈パターンと照合して本人確認を行う(注1)もので、非接触で認証を行うことができるのが特徴です。そのため、病院やATMなど、より衛生的な認証が求められる分野での使用に最適です。また、手のひら静脈は体内情報のため複製することが困難であるとともに、指紋認証と異なり、ケガや汚れの影響を受けにくいことも大きな特長です。
富士通の手のひら静脈認証装置「PalmSecure」は、すでに日本国内だけでなくグローバルに金融機関、病院、大学、自治体など、高い認証精度を必要とする分野で幅広く採用されております。また、シーメンスの生体認証ソリューション「ID Center」は特に高度なセキュリティ管理を実現するもので、公的機関や医療、産業分野を中心に世界中で数々のお客様に導入いただいております。
このたびの協業は、富士通にとって、特に欧州地域における、手のひら静脈認証装置「PalmSecure」のグローバルビジネスを加速させるものです。また、シーメンスにとっては、これまでの顔・虹彩・指紋を用いた生体認証に追加する新たなソリューションとして手のひら静脈認証を「ID Center」に採用・提供することになります。
今後、両社は、手のひら静脈認証装置「PalmSecure」を軸に、グローバルビジネスを強化してまいります。
【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
【 注 釈 】
注1:「PalmSecure」の認証精度は本人拒否率0.01%(リトライ1回)の時、他人受入率0.00008%以下。本人拒否率は本人を本人として正しく認識しない割合で、他人受入率は他人を本人と誤って認識する割合のこと。99.99%の確率で本人を正しく認証する時、誤って他人を本人として認証する確率は125万分の1以下。