トステム、超親水性膜によるクリーニング技術「アクアコート」を採用した天窓を発売
自然の力で汚れを落とし、製造工程も“エコ”なトステムの新技術
超親水性膜によるクリーニング技術『アクアコート』発表
~掃除しづらかった天窓に標準採用、順次採用商品ラインナップを拡大予定~
サッシ・住設機器・建材の総合メーカー、トステム株式会社(本社:東京都江東区、社長:小川康彦)では、“超親水性膜によるクリーニング技術”『アクアコート』を新開発しました。この技術の応用商品第一弾として、これまで手が届かず掃除しづらかった天窓「スカイシアター」の透明ガラスに標準採用し、9月より全国で販売を開始します。
『アクアコート』は、光(紫外線)の力を利用する「光触媒技術」とは異なり、光がなくても防汚効果を発揮するトステム独自開発の新技術で、ガラス表面に親水性のコート層を付与することにより、雨水がガラスと汚れの間に入り込み、汚れを洗い流す仕組みです。
今回の研究によって、
(1)ガラスに超親水性を付与する技術
(2)コート層の耐久性を高める為の高密着技術(特許出願)
(3)環境に配慮する為にエネルギーを使わずに常温でコート層を塗布する技術
の3つの技術を開発しました。
今回は、この『アクアコート』技術を清掃性向上の要望が高かった天窓「スカイシアター」に採用、透明ガラスと型ガラスの2タイプのガラスのうち、透明ガラス全てを『アクアコート仕様』としました。防汚処理ガラスを採用した天窓は、業界初になります。
また、光(紫外線)の力を利用しないため、夜間や日陰でも充分に効果を発揮し、さらに、自社開発技術とすることで、低価格を実現しました。
これまで手が届かず掃除しづらかった天窓のガラスを、汚れをつきにくくし、さらに、雨の力で汚れを落とすことができます。
トステムでは、これまでも環境に配慮しながら住宅の質を向上させることを目標に商品開発を進めてきました※。この度、それらの商品に用いられる技術を“エコマテリアル技術”と名付け、今後一層注力していきます。『アクアコート』は“エコマテリアル技術”の一つとして開発した技術になります。
今後は天窓だけでなく、通常の窓や玄関ドアなどその他の商品でも活用を検討し、住宅1棟への展開を目標にさらなる研究開発をしてまいります。
※・システムキッチン「クレディア」・・・こもらん蔵
エネルギーをつかわずに、天然鉱物がキャビネット内のニオイや湿気を吸収
・システムバスルーム「プレシオ」・・・くるりんポイ排水口
エネルギーを使わずに排水を利用して排水口を掃除する 等
【天窓への活用メリット】
天窓は、暖まって上昇する室内の空気を効率よく排気し、さらに通常の窓に比べて3倍の採光性があるとして特に近年増えつづけている住宅密集地・狭小住宅に適した窓で、今後の需要の伸びが期待される商品です。採風・採光の機能だけではなく、最近では空の風景を切り取って絵画のように楽しむ“ピクチャーウィンドウ”として横幅の広い窓に透明ガラスを入れた商品も人気です。
ただ、せっかく景色を楽しむ為につけても、屋根の上に設置する天窓は手が届かずガラスの掃除がしづらいのが悩みの種でした。雨ジミ、埃、土などが付いてもそのままにしておくしかないのが現状です。「スカイシアター アクアコート仕様」であれば、雨で自然と汚れが落ちやすくなります。
(※ 参考画像、添付資料は関連資料を参照してください。)