日本おさかなマイスター協会、東京・築地で今秋から「おさかなマイスター講座」を開始
世界の築地で"さかな"を学ぶ
～さかなの「語り部」、「伝道師」を育てます～
０７年１０月 おさかなマイスター講座スタート
水産物市場改善協会、大日本水産会、全国漁業協同組合連合会で構成する、日本おさかなマイスター協会（会長：伊藤裕康、本部：東京都中央区築地）は、今秋から資格認定制度である「おさかなマイスター」を築地市場でスタートします。
【おさかなマイスター制度立ち上げの背景】
日本人は古くから魚介類を食べてきましたが、旬や漁法、料理法など、現代の生活者は"さかな"についてどれだけ知っているのでしょうか。平成１８年度水産白書では「かつてない魚離れ」が起きている、としていますが、この状況を日本人として見逃してしまってよいのでしょうか。さかなをおいしく、賢く食べてほしいー、このような思いから「おさかなマイスター」を育成しようと考え、日本おさかなマイスター協会を立ち上げました。
【おさかなマイスターとは？？】
「おさかなマイスター」とは、"さかな"の食育のサポーターとして、魚介類の魅力を周囲に普及する人（語り部）であり、"さかな"について社会に伝えていくエキスパート（伝道師）です。
旬や栄養、産地や漁法、目利きや調理、取扱方法など、魚介類に関する幅広い知識を教えます。知識だけでなく、同時に「食べ比べ（比較"さしみ"論）」を行い、味の違いも学びます。
"魚河岸"の名称で親しまれ、日本はもとより、海外にも認知されている魚のメッカ「築地」で、おさかなマイスター講座はスタートします。築地市場で水産物市場に関する啓蒙普及事業を行っている「財団法人水産物市場改善協会」が主催し、社団法人大日本水産会と、全国漁業協同組合連合会が共催です。この三者が協力し、食育の観点も取り込みながら進めます。
おさかなマイスター講座は、主に一般消費者を対象とする「おさかなマイスター・アドバイザー」コース、すでに水産業界などに従事されている方を対象とする「おさかなマイスター」コースがあります。受講後の修了試験に合格した方を「おさかなマイスター」として認定します。
【おさかなマイスター・アドバイザー（さかなの語り部）コース】
魚介類を賢く購入し、おいしく食べ、その知識を周囲の人に普及していくためのコースです。受講資格に特に制限はありません。魚介類やマイスターの資格に興味を持たれた全ての方が対象です。なかでも、栄養士やフードコーディネーターなど食育関連で活躍されている方は、おさかなマイスター資格の取得によって職域が広がります（全１１講座、受講料１２６，０００円）。
【講座内容】 魚食を学ぶ（１講座）／魚介類を学ぶ（５講座）／栄養を学ぶ（１講座）／魚を食べる（１講座）／食品衛生を学ぶ（１講座）／購入知識を学ぶ（１講座）／料理法を知る（１講座）／修了試験
【講師陣】 鈴木たね子（国際学院埼玉短期大学客員教授）、坂本一男（おさかな普及センター資料館館長）、武田正倫（まさつね）（帝京平成大学教授）、山之内淳（あつし）（大日本水産会 食品衛生専門家講師）、伊藤繁則（鮮魚専門店：株式会社魚力代表取締役）、柳原一成（かずなり）（近茶流宗家）ほか
２００７年１０月開講
【おさかなマイスター（さかなの伝道師）コース】
生活者にさかなのことを伝え、おいしく食べてもらうための伝道師として、社会で活躍できる人を育てます。すでに水産関連業界に従事している人はスキルアップに繋がります。
受講資格は、水産や調理に関わる仕事に２年以上従事した人、または、おさかなマイスター・アドバイザー有資格者で、おさかなのエキスパートを目指す方が対象となります（全２２講座）。
２００８年４月開講を予定。カリキュラムについては、今秋発表いたします。
●財団法人水産物市場改善協会・・・水産物市場に関する啓蒙普及事業の一環として、おさかな普及センター資料館を運営しているほか、築地市場発 食育事業も行っている。昭和２６年（１９５１年）設立。会長：伊藤裕康
●社団法人大日本水産会・・・水産業の振興をはかり、経済的、文化的発展を期することを目的に明治１５年（１８８２年）に設立。わが国唯一の水産業の総合団体。会員は企業や団体など４００余りで構成されている。会長：中須勇雄
●全国漁業協同組合連合会・・・漁業者が地域ごとに結成しているＪＦ（漁業協同組合）の全国組織。代表理事会長：服部郁弘