東芝、カザフスタンの原子力発電会社とウェスチングハウス社への資本参加で合意
カザフスタン国営企業カザトムプロム社のウェスチングハウス社への資本参加について
当社は、本日、カザフスタン共和国のKazatomprom社(以下、カザトムプロム社)と、ウェスチングハウス社の持株会社(*1)の一部株式に関する譲渡契約を締結しました。
当社は、現在、同持株会社の77%の株式を保有しておりますが、今回の契約に基づき、カザトムプロム社に10%の持株会社株式を譲渡することとし、譲渡後は67%の株式を保有します。株式譲渡価格は5億4千万米ドルです。
なお、米国の大手エンジニアリング会社であるThe Shaw Group Inc.(ショー・グループ)、および株式会社IHIの2社は、引き続きそれぞれ20%、3%の株式を保有します。
当社とカザトムプロム社は、今後、両社間でさまざまな分野で協力関係を築くことが可能であるとの共通認識に達し、戦略パートナーとして具体的なプロジェクトの検討を開始します。ウラン資源開拓事業で世界的なリーダーであるカザトムプロム社をウェスチングハウス社の出資者として迎えることにより、当社グループの原子力事業のグローバル展開を一層強化していきます。
米国とカザフスタン共和国は、すでに原子力に関する原子力平和利用協定を結んでいるほか、日本とカザフスタン共和国も本年4月に原子力分野での戦略的パートナーシップを強化していくことで合意しています。
両社間のパートナーシップは3国間の原子力分野の協力の推進に寄与するだけでなく、地球環境温暖化に対応した国際的な原子力発電の推進に大きく貢献できるものと考えています。
株式の譲渡は、関係各国における必要な行政上の手続きを経た上で、約1ヶ月後に完了する予定です。
なお、今後、技術協力関係が発生する場合は、米国の輸出管理法、および国際的な原子力産業に関する規制に則って進めていくこととしています。
(*1) Toshiba Nuclear Energy Holdings (US) Inc.およびToshiba Nuclear Energy Holdings (UK) Limited
<Kazatomprom社の概要>
※ 関連資料 参照
以上