NECなど、菓子卸大手「山星屋」の商品情報管理システムを構築
菓子卸最大手の山星屋が、メーカーや小売業と共有可能な
商品情報管理システムを構築
~菓子卸業界初の取り組みで、「食の安全・安心」の実現を目指す~
株式会社山星屋((注1)、以下 山星屋)は、日本電気株式会社((注2)、以下 NEC)、eBASE株式会社((注3)、以下 eBASE社)と共同で、菓子の原材料・原産地などの商品情報を高精度かつ効率的にメーカーや小売と共有・管理できる商品情報管理システムを構築し、本システムが5月より稼動しました。
このたび構築したシステムは、消費者の食に対する意識の高まりを背景に、卸業者と いう立場から「食の安全・安心」を推進していくものであり、菓子卸業界では初めての 取り組みであります。
新システムは、(1)山星屋がメーカーから入手する菓子の原材料・製造工程・アレルギー物質や添加物の有無・保存条件・賞味期限などの詳細情報を、メーカーや小売業と共有・一元管理することが可能となっており、(2)小売業へ提出する商品情報の帳票や 各種販促資料の作成を効率的に行うための機能を実装しております。
本システムは、大手小売業において数多くの導入実績を有するデータベース構築ソフトウェア「eBASE」(注4)と、NEC製サーバ(Expressシリーズ)4台を中核に構成され、インターネットを介して取引先メーカーから商品情報の提供を受けるとともに、取引先 メーカー内での共有データベースとしても活用されております。
新システムの特長は、以下のとおりです。
(1)メーカー/卸/小売業が一体となって商品情報を高精度に共有・管理
新システムでは、商品情報データベースが専用サーバで一元管理されるため、山星屋社内における商品情報の共有は勿論の事、本データベースはメーカーや小売業からも参照・登録が可能になるため、製配販一体となった高精度な商品情報管理が実現できる。
(2)山星屋における商品情報管理業務の効率化を推進
新システムにより、小売業から指定されたフォーマットでの帳票自動出力が可能になるため、メーカー参加による帳票作成作業の大幅な分業化が進み入力ミスも最小化される。また新システムの導入とともに、商品情報を管理する専任部門を新設し運用管理体制も強化することで、山星屋における商品情報管理業務の効率化並びに高度化が推進される。
(3)得意先小売業への提案力を強化
新システムは、原材料情報などのテキストデータに加え、商品画像データ等の蓄積も可能であり、WEBカタログやビジュアルな提案書の作成に簡単に引用する事ができる。
さらに、本商品情報管理システムは棚割管理システムに自動連携しており、山星屋の営業担当は得意先に対して、常にアップデートされた最新のデータを使用の上迅速な売場提案を行うことが可能になる。
食の安全意識の高まりから商品情報管理へのニーズが高まる中、本システムは、卸業者という立場から商品情報の高精度な管理を推進する先進的な事例であります。
NECは、2005年11月にeBASE社、凸版印刷株式会社(注5)、富士ゼロックス株式会社(注6)などと共同で「eBASE」をASP(インターネット経由でソフトウェアを期間貸しする)で提供する「eBASE-NeXT」(注7)を設立するなど、「eBASE」の販売を推進しており、2006年度には国内販売実績第1位を獲得しております。NECは、このたびの導入実績を踏まえ、中堅流通業・メーカーを中心に「eBASE」を中核とするシステムを、今後3年間で10億円の導入を目指してまいります。
<システムイメージ図>
※ 関連資料参照
以上
(注1)
本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小西 規雄
(注2)
本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:矢野 薫
(注3)
本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:常包 浩司
(注4)
eBASE社が提供するコンテンツマネジメントソフト。
構築・管理・運用のバランスのとれた商品情報データベースを提供する。
(注5)
本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹
(注6)
本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 忠人
(注7)
本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西山 貴司
■本件に関するお客様からのお問い合わせ先
株式会社 山星屋 情報システム部 磧上・岩下
電話:(06)6125-2200
NEC 第二国内SI推進本部 菅野
電話:(03)3798-6844
Eメール: m-sugano@az.jp.nec.com
eBASE株式会社 大阪営業部 安藤
電話:(06)6486-3927