ESファイバービジョンズ、9月からポリプロピレン繊維などの価格を再値上げ
繊維価格を9月出荷分より再値上げ
チッソ株式会社と米国FiberVisions Delaware Corporationとの合弁会社であるESファイバービジョンズ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役:森本威之、電話06-6441-3307)は、ポリプロピレン繊維、熱接着性複合繊維の価格を原料樹脂価格高騰による採算悪化の是正を図るため、本年9月1日納入分から値上げいたします。
対象商品は、品名「チッソポリプロ繊維」、「チッソポリプロES」の全品種で、値上げ幅はいずれもキログラム当たり15円です。
当社繊維の原料である国内ポリオレフィン樹脂メーカーは、2004年来の数次にわたる価格改定に引き続き、本年5月に15円の値上げ(07年第1次)を実施しました。さらなるナフサ高騰を理由に再値上げの要請を受け、交渉の基本であるナフサ価格の推移をにらみながら、当社では慎重に樹脂メーカーとの価格交渉を行ってまいりましたが、基本的にナフサが上昇基調であるとの認識およびポリオレフィン樹脂の需給バランスなどにより、結果として15円の値上げ(07年第2次)に至ったと判断いたしました。
前回5月17日発表の当社製品の価格改定におきましては、事業存続のため原料樹脂価格も含み弊社の採算是正を目的とした交渉を実施してまいりましたが、需要家のご理解を賜り約40円の価格改定を行うことができ、ひとまず安定供給の最低条件を見ることができました。しかしながら、今回の樹脂価格の大幅な再値上げ(07年第2次)により、このままでは前回の値上前同様安定供給の危機に陥ることは必至であり、やむなく今回の値上げを決定いたしました。
さらに、今後のナフサ、樹脂価格については予断を許さない状況にあり、価格交渉については今後も状況の変化に応じ粛々と行う以外に方策は無いものと考えております。
需要家の皆様のご理解を賜るよう、取り組んでまいります。
以上