鹿島道路、施工にICT活用の高地トレーニング施設「御嶽パノラマグラウンド」を完成
鹿島道路 陸上競技場の施工にICTを活用
「御嶽パノラマグラウンド」が完成
下呂市が御嶽山山麓の標高1700mの国有林内に整備を進めてきた国内初の本格的な高地トレーニング施設「御嶽パノラマグラウンド」が先月完成した。
同施設は、国内では最も高所の全天候型トラック6レーン(1周400m)のほか、衝撃を吸収するウッドチップを敷きつめたランニングコース(幅3m、長さ500m)、管理棟、休憩所、クールダウン施設、トイレ、駐車場などを備える。また、JOC(日本オリンピック委員会)が、北京オリンピックに向けた競技の強化拠点施設に認定しており、スポーツ選手らの心肺機能の強化などに役立つと期待されている。
高い精度を要するトラックや複雑な横断勾配のインフィールド部分の施工において、工事を請け負った鹿島道路・金子工業JVはICT施工技術を活用した機械化施工により高い精度をもって完成させた。トラック部・インフィールド部の路盤及びインフィールド部の輝緑岩ダスト舗装工の施工ではモーターグレーダ及びブルドーザに自動追尾式制御装置であるトータルステーションを用いた3次元マシンコントロールシステム、トラック舗装ではアスファルトフィニッシャに超音波によるスクリード自動制御システムを採用するなど、さまざまなICT施工を行っている。
また、ウッドチップ舗装には、鹿島道路が環境景観舗装として展開するリサイクル材(現地発生材)を使った「木みち」が採用されている。現在、フランスナショナルチームの中距離や競歩などの選手が、8月25日に始まる大阪世界陸上の直前合宿地として利用している(8/14~22)。