NTT-AT、NGNサービス・機器開発可能な通信ミドルウェアの最新版を発売
NTT-AT、NGNサービス・機器開発可能な通信ミドルウェア
最新版「SIPツールキット バージョン 5.0」をリリース
-国際競争力ある機器開発を支援-
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木 滋彦(すずき しげひこ))は、IP通信の国際規格RFC3261(SIP)だけではなく、NGNサービス・機器の開発が可能な、全世界で多数採用されている通信ミドルウェア「SIPツールキット」(開発元:RADVISION Ltd.*1 本社:イスラエル・テルアビブ、CEO:Boaz Raviv、NASDAQ:RVSN)の最新バージョン 5.0をリリースします。
Visual Communicationに関する製品・技術のトップメーカRADVISIONが開発し、日本国内ではNTT-ATが提供する「SIPツールキット」は、これまでも多数の国内通信機器ベンダで利用実績があり、日本国内・外のRFC3261(SIP)準拠のネットワーク・機器との接続および日本国内・外キャリアNGNの接続実績をあげている製品です。
今回リリースする「SIPツールキット バージョン 5.0」に追加された主な機能は次の通りです。
1.対応するPヘッダの種類を追加
2.Globally Routable UA URI(GRUU)をサポート
3.Microsoft Windows Mobile 6.0とWindows Vistaを追加サポート
NTT-ATではこれからも、お客さまが魅力的で国際競争力あるNGNサービス・機器を短期間に開発できるよう、販売・技術支援を継続すると共に、マーケットトレンド/標準化動向情報の提供をいたします。
<NTT-ATの提供する「SIPツールキット」の主な特長
●IETF SIP(RFC3261)だけではなく、IMS/MMD/OMAのSIPにも対応。
●品質に厳しい日本市場の要求に応えるため、NTT-ATによる独自の充実した技術サポートを2001年から実施。
●コンパクトな組込デバイスからハイエンドサーバまで適用可能なアーキテクチャ。
●豊富なサンプルコード。
●開発・デバッグ時の優れたログ出力機能。
●独自メソッド、レスポンスコード、ヘッダ、ヘッダパラメータ、ボディへ対応。
●汎用から組込まで多数のOSをサポート。(未サポートOSへ移植可能)
●基本パッケージと各種アドオンモジュールで構成され、開発するサービス・機器に応じて選択することが可能。
1)基本パッケージは、SIPスタック、SDPスタック、RTP/RTCPスタックで構成。バージョン5.0の新機能のGRUUは基本パッケージでサポート。
2)IMSアドオンモジュールは、最新の3GPPやTispan IMS要求などをサポート。
3)SigCompアドオンモジュールは、IMSネットワーク要素で必要とされる信号圧縮をサポート。
4)SIMPLE Clientアドオンモジュールは、OMA準拠のプレゼンスとインスタントメッセージもサポート。
5)XML Schema Packageアドオンモジュールは、特定のXMLスキーマをサポート。
6)Microsoft CSTA XMLアドオンモジュールは、Microsoft CSTA コンポーネントのXMLスキーマをサポート。
7)SCTPアドオンモジュールは、RFC4168に従ったSIPにおけるSCTPをサポート。
●RADVISIONはR&Dリソースを標準化提案活動・相互接続確認活動に積極的に投資し、常にSIPツールキットをブラッシュアップ。
1)3GPP/3GPP2/Tispan/ITU/IETF/PacketCableなど標準化団体へ仕様提案活動を行い、ドラフト・標準になる可能性の高い仕様をSIPツールキットのアーキテクチャに採用。
2)SIPit/SIMPLEt/IMTC/GCF/IMS Forumなど相互接続イベントに積極的に参加するとともに、メジャーなキャリアならびに主要な機器メーカと個別に接続テストを実施し、相互接続の柔軟性を随時、SIPツールキットに採用。
●国内外メーカで広く評価された高い相互接続性と拡張性(洗練されたアーキテクチャとAPI)。SIPはNGNでの採用で現在も拡張中。H.323時代から通信プロトコルは毎年標準化が進展し、それに合わせて機能拡張。RADVISIONは、H.323同様、SIPツールキットにも機能拡張が可能で、開発者にとって使いやすいアーキテクチャを構築。
●RADVISIONのSIPツールキットは、同社の関連製品であるSIPサーバプラットフォーム、ProLabテストツール、IVP(Interactive Video Platform:MRF開発が可能)で使用されており、ユーザのSIP/NGNサービス・機器開発をトータルに支援。また、同社のRTP/RTCPツールキットと連動しSRTP、RTCP XRをサポートした機器の開発が可能。
<「SIPツールキット」の採用実績>
2007年3月現在、日本を含めワールドワイドで60ヶ国以上のベンダで採用され、RFC3261準拠のネットワーク・機器との接続実績ならびにキャリアNGNでの接続実績をあげています。
<価格>
プロジェクト内容・規模に応じて異なります。詳細は、お問い合わせください。
<用語解説>
*1 RADVISION Ltd.:
1993年にイスラエルのテルアビブで設立。ITU(国際電気通信連合)のH.323プロトコル勧告制定に中心的な役割を果たすなど高度な技術力を誇る企業。世界で70%以上のシェアをもつH.323をはじめ、SIP、RTP/RTCP、SIPサーバ、3G-324M、MGCP、MEGACO/H.248、RTSP、H.323ゲートキーパ、NGN-SIP、Diameter、NATトラバーサル(STUN/ICE)など様々なプロトコルに対応する通信ミドルウェアとProLabテストツールを開発、サービスプロバイダ向けビデオサーバ(IVP)・3Gゲートウェイを開発、テレビ会議関連ハードウェア製品群を開発しています。
NTT-ATは、RADVISIONの全製品を取り扱っており、特にソフトウェア製品については日本の総代理店として一元的に販売および技術サポートを行っています。