キャドセンター、マピオンとモバイル版三次元デジタル地図レンダリング技術の実証実験を開始
キャドセンターとマピオン、携帯版の三次元デジタル地図レンダリング技術開発
銀座、渋谷など都内数箇所を対象エリアに商品化目指し実証実験スタート
株式会社キャドセンター(東京都文京区 代表取締役社長 和久雅之 以下、キャドセンター)と株式会社サイバーマップ・ジャパン(東京都千代田区 代表取締役社長 村田岳彦 以下、サイバーマップ・ジャパン)は両社が共同開発した、専用のソフトウェアやプラグインなどを用いることなく瞬時に三次元デジタル地図を表示する新技術を用い、携帯電話などのモバイル版でも商品化を目指した実証実験を開始します。既に公開中のPC版インターネット地図情報サービス「マピオン」内の「Mapion Labs」( http://labs.mapion.co.jp/ )にて、モバイル展開が見込めそうな観光、不動産、防災の分野をはじめ、ショッピングサイトなどのポータルサイトでの利用の可能性を探りながら商品化を目指します。実証実験サイトは今月末にもスタートします。対象エリアは銀座、渋谷、新宿、また品川駅構内の一部で、今後約半年間をかけて公開する予定です。
両社はこのほど、新しく開発した三次元地図画像をHTTPベースでリアルタイムに生成するサーバレンダリング型3D地図配信ソフト「UrbanViewer(TM) ImageServer」(特許出願中)と、またそのサーバに対する大量リクエストを負荷分散し制御する三次元地図画像配信サーバ(特許出願中)の開発を行いました。これらの技術によって、これまで専用ソフトウェアやプラグインでしか実現できなかった、三次元の街並みのウォークスルーを一般のWebブラウザで容易に閲覧することができるようになりました。さらに今回はPCとモバイルとの連携を可能にしたので、例えばPCで待ち合わせ場所を選び、携帯電話などへ地図情報を容易に転送することができます。携帯電話ではPCと同じクオリティの3D地図を確認しながら、目的地へのナビゲーションが可能になります。
■目的・ねらい
事業化に必要なニーズの把握・システム的課題などの情報を集める
1.携帯電話での3D地図の市場の関心・需要を探る
2.一般の方からのアイデア・コメントなどフィードバックを得る
3.費用計算を行うために、モバイルでのアクセス数傾向とシステム負荷・運用負荷情報を得る
4.その他、事業化・商品化までの課題を探る
■ポイント
1.通常の携帯電話のブラウザで3次元の街並みを表現
JavaアプリやFlashを必要としない
2.若干の実用性を加味
待ち合わせで実際に使ってもらい使用感をフィードバックしてもらう
3.銀座に加え、渋谷、新宿、品川駅構内などエリアを拡充
4.PCと携帯電話の連携
PCで待ち合わせ場所を選び、携帯電話へ転送することができる
携帯電話でもPCと同じクオリティの3D地図で確認することができる
■Mapion Labsについて
「Mapion Labs」( http://labs.mapion.co.jp/ )は、まだ本サービスとして公開できない試作品やさまざまな実験を、より早い段階でユーザーに公開し、フィードバックを元に新しいサービスのあり方を検討していく場所としてリニューアルいたしました。今後もこのサイトを通して先進的で商用サービスのベースとなる面白い実験を公開していく予定です。
■UrbanViewer(TM) ImageServerについて
「UrbanViewer(TM) ImageServer」はキャドセンターが開発してきたリアルタイム3Dビューア「UrbanViewer(TM)」をベースに開発したHTTP経由で三次元地図画像を生成し配信するサーバレンダリング型3D地図配信ソフトです。「UrbanViewer(TM)」で設定した三次元地図のシーンファイルを読み込んで、Webブラウザからリクエストされる視点情報を取得し、その視点位置から見える画像を生成し配信します。このサーバアプリケーションは画像による配信のため、Webブラウザだけで三次元地図を見ることができ、またクライアントとなるパソコンや携帯電話の機種や性能に依存せず配信および閲覧することを可能にします。