ソニーPCL、AVCエンコードによるBDオーサリングサービスを提供
AVCエンコードによるBDオーサリングサービスを2007年4月から開始
~ 広がるBDコンテンツ制作を強力にサポート ~
ソニーピーシーエル株式会社(以下、ソニーPCL)は、Blu-ray Disc向けAVCエンコードシステムなどを新たに追加導入し、2007年4月より同エンコードに対応したオーサリングサービスを開始します。
ソニーPCLでは、2006年7月より「MPEG-2エンコーダ」によるBlu-ray Disc(以下、BD)オーサリングサービスを開始し、既に数多くのBD作品のオーサリングを手がけています。今回新たに導入する「AVCエンコーダ」は、BD規格に定められた映像圧縮方式の1つであるH.264/MPEG-4 AVC方式に対応したソニー製のエンコードシステムです。同方式は、MPEG-2方式の2倍以上の圧縮符号化効率を実現しており、BDの大容量とあいまって、長時間の映画などを高画質で収録することが可能になります。
今回の導入によって、ソニーPCLは、リアルタイムエンコーディングによるスピーディな作業が可能な「MPEG-2エンコーダ」と、高い符号化効率を実現する「AVCエンコーダ」の2種類のオーサリング環境を合わせ持つこととなり、より幅広いコンテンツ制作ニーズに対応したBDオーサリングサービスを提供できるようになります。
また、同時に、対応可能なオーディオエンコード方式も拡張します。既にサービスを行っている「Dolby Digital」、「DTS」、「リニアPCM」方式に加え、「Dolby Digital Plus」、「Dolby TrueHD」や「DTS-HD」などのBD規格音声方式に対応したオーディオエンコードシステムを導入することで、音声仕様に対するサービス体制も強化します。
さらに、Blu-ray Disc Associationが定めたBD向けのインタラクティブ機能仕様である「BD-J」への対応も進めており、様々なアプリケーションを開発することでDVDを超えるBDならではの新しい楽しみ方をお客様に提供できるようにする予定です。
BDレコーダーやプレーヤー、“プレイステーション 3”、BDドライブ搭載パソコンなどの普及とともに、今後ますますBDコンテンツ制作が増加すると予想されます。ソニーPCLは、BDオーサリングのみならず、ディスク製造やパッケージ化に至るまでの一貫したコンテンツ制作サービスを提供することで、BD市場のさらなる発展に貢献してまいります。
※エンコード:映像や音声などのデジタルデータを、一定の方法で圧縮したり暗号化すること。
※オーサリング:エンコードされた映像や音声、字幕やメニューなどのデータを規格に沿った形で統合する作業。この作業によりディスクのプレス用データを作成する。
※MPEG-4 AVC/H.264:動画圧縮規格の1つ。BD規格では、MPEG-2、H.264/MPEG-4 AVC、VC-1の3つが規定されている。
※BD-J:javaの採用により、コンテンツと連動したインタラクティブな機能やサービスを実現することができるBD規格。
・"プレイステーション"、"PLAYSTATION"は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
・記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの登録商標あるいは商標です。